◇写真の入れ間違い
10月21日の記事「フルサイズ4機種比較」について、読者からご指摘がありました。
引用した雑誌「カメラマン」11月号の記事のうち『63pのソニー、キヤノンの拡大写真は差し違えて印刷されている。ボート、海の色、空の色 明らかに入れ違っている。』
というものです。
改めて確認してみました。
「カメラマン」11月号の「フルサイズ選択会議」特集の一部。「Test1 解像感」のページ。
上がソニーα99、下がキヤノンEOS 5D MarkⅢの実写画像。橋げたと遠方のビル群のそれぞれ真ん中を拡大した画像が右側にあります。
この写真では分かりにくいかもしれませんが、α99の「B拡大」写真でビルの手前にボートが写っています。しかし、実はこのボートはEOS 5D MarkⅢの実写画像のもの。
これだけでも拡大写真の入れ違いは明らかですが、さらに空の色、雲の様子などから、A、Bの拡大写真は2枚ともソニーとキヤノンで入れ違っていると思われます。
読者のご指摘の通り! いやはや、ここまでよく見られている方がおられるとは思いませんでした。恐れ入ります。
おそらくルーペで確認されたのでしょう。
コメントでのご指摘。ありがとうございました。
さて、そうなるとソニーとキヤノンの評価は?
D800 > α99 ≧ EOS 5D MarkⅢ > D600 という判定が変わる?
いや、最初に実写画像をじかに比較して見た評価でしょうから、それ自体は変わらないと思います。誌面にレイアウトするさいに、拡大写真を入れ間違ったのではないでしょうか。
それにしても、読者を惑わすことは確か。
「カメラマン」はわりあい率直な評価をする雑誌で気に入っていましたが、惜しいミスでしたね。
◇センサーのこと
このほか、DxOMarkでの評価と違うので「本当に客観的なテスト?」というコメントもありましたが、そこは雑誌の評価なので、何とも言えませんね… 確かに見た目だけで評価しているようなところもありますが…
同じコメントで「α99とD600のセンサーは同じと言われていますが、違う?」という点につては、実は書きたかったこと。
そうなんですよね。ソニーはD600に供給した2430万画素センサーをα99にも使っている、という噂。確かに画素数は同じですが、全く同じセンサーかというと、違うんじゃないかという気がしますね(あくまで素人の推測です)。
理由の一つは、α99が102点の像面位相差センサーをイメージセンサー上に置いているということ。19点位相差AFセンサーとのデュアルAFシステム。D600とはシステム的な違いがあります。
それで、像面位相差センサーをイメージセンサー上に置くと、わずかながら画像が劣化するはずですが「カメラマン」の解像感テストでは(見た目ですが)、逆にα99のほうがD600より良いように見えます。
同じセンサーだとすると何か変ですよね。α99のセンサーがハード的に特殊な工夫をされているのか、それとも画像処理というソフト的なマタ―なのか… レンズが違うせいなのか…
専門家でないので良く分からず、正直、頭の中がごちゃごちゃになっている状態です。