大阪・キヤノンデジタルハウス梅田で、またエントリー向けフルサイズ機EOS 6Dを触ってきました。
今回は、発売前はベータ機のためできなかったデータ持ち帰りがOKになったので、自前のSDカードを差して、高感度域の写真を撮ってきました。(店のスタッフは写さないという条件あり)
EOS 6Dについていたレンズは EF24-105mm f/4L IS USM。画質はすべてJPEGファインです。
キヤノンデジタルハウス梅田の装飾。
EOS 6D EF24-105mm f/4L IS USM 絞り優先AE(F4 1/4000秒) ISO6400
測光方式:評価測光 ピクチャースタイル:オート ホワイトバランス:オート 高感度撮影時のノイズ低減:標準 オートライティングオプティマイザ:標準 色収差補正:する
◇ISO感度別に実写
この条件でISO感度を色々変えて撮ってみました。
できれば絞りを一定にしたかったのですが、ISO12800になると、EOS 6Dはシャッター速度が1/4000秒で頭打ちのため露出オーバーに。
このため絞りをF9にしてやり直しているうち、F4のままのコマが残ったり、評価測光にしたためか露出にバラツキが出たのをPotoshopで補正したり、何とも雑な“テスト”になってしまいました(ただしシャ―プネスは画像処理ではかけていません)。
高感度性能についての厳密な比較にはならないと思います。あくまで、こんな画像が撮れたという程度で、何かのご参考になれば…
中央部分のピクセル100%画像です。
ISO800
ISO1600
ISO3200
ISO6400
ISO12800 (一見ノイズが少なく見えますが、このコマは露出オーバーのため、明るさをマイナス補正。そのためディテールが失われてしまったようなので参考になさらないで下さい)
ISO25600
「ISO6400までは十分使える」というのがもっぱらの評判ですが、常用ISO感度の最高25600でも、それほどノイズは目立たず、何とか使えそうです。
確かに高感度に強いカメラですね。
◇暗所での撮影
下は暗所撮影用のボックスを使った実写例です。
ISO25600 プログラムAE (F4 1/50秒)。これできっちりAFが動作しました(人形のおなか部分)。
低輝度限界EV -3を達成したセンサーの性能を確かめようと、とくにお願いしてやらせてもらいました。黒いボックスの中にマスコット人形を入れ、丸い穴から撮影しています。
しかし、EV -3の環境を作るのは実際には難しかったです。さすがに真っ暗ではAFが動作しませんし、少し光を入れるとすぐEV値は上がってしまいます。
上のコマは、露出データから計算するとEV2ぐらいの暗さのようです。
でも、丸い穴の周囲のグレーに見えている部分は黒色のボックスの一部。それがこんなに明るく飛んでしまうほど感度を上げているわけで、実際の中はどれほど暗いか想像してください。
肉眼では、暗がりの中で人形はぼやっとしか見えません。
それがまあ、フラッシュもたいていないのに、こんな適正露出のような画像になるんですから… カメラは現実を超えた絵を出してくるものですね。
低輝度限界EV -3の確認はできませんでしたが、結構暗がりでもAFが合う、という印象を持ちました。
◇連写の実際
このほか確かめたかったのが、連写の実際の動作。
RAW+JPEGという一番きびしい記録モードで試してみました。
4.5コマ/秒と、あまり速くないEOS 6Dの連写ですが、このペースで撮れる連続撮影枚数は7、8コマまで(RAW+JPEGの場合。カタログ通りでした)。あとは間隔をおいてバコン、バコンとシャッターが下りていく感じ。ハイエンド機のようにダダダダダダダダダ・・・とはいきません。
ただ連写の後、指を離してすぐ単写すると、ほぼ思い通りにシャッターが切れます。
要するに連写は続かないので、あとは単写か2、3コマ程度の連写。こういう要領でやると、書き込みの間にシャッターチャンスを逃すことはないのでは。
もちろんJPEGなら、いやというほどいつまでも連写が続きます。
本音は6コマ/秒、連続撮影枚数10コマぐらい欲しいところ(今の時代、どんどん贅沢になっています)。でもまあ何とか辛抱できるかな、という感触でした。