2012年も残すところあとわずか。
レンズ交換式デジタルカメラの2012年ランキングが出ました。
BCNの『2012年、一番売れたミラーレス一眼&デジタル一眼レフカメラはこれだ!』。
「一眼レフ」と「ミラーレス一眼」に分けて集計しています。(写真はいずれもフリー画像)
◇ミラーレス一眼
ミラ―レス一眼カメラの販売台数シェア トップは「Nikon 1 J1」(11.2%)=写真。
ニコンは昨年からミラーレス市場に参入したばかりですが、一気にシェア トップの機種を出しました。一応、参入は大成功というところでしょう。
2位はオリンパスの「OLYMPUS PEN Lite E-PL3」(8.6%)、3位はソニーの「NEX-5N」(7.7%)。
この激戦のミラーレスのなかで、ペンタックスリコーの「Q」(8位、5.8%)も案外健闘。
メーカー別でみると、シェア1位がオリンパス(29.8%)、2位がパナソニック(23.6%)、3位がソニー(20.0%)。この“3強”の一角を崩して、ニコンが4位(14.3%)に食い込みました。
一覧表でよくわかりますが、オリンパスやパナソニックは、さすがミラーレス先行組だけあって、機種の品ぞろえが豊富ですね。また、いずれもフォーサーズ陣営。ということで、フォーサーズという規格は今のところ安泰と言っていいのかも…
「EOS M」でミラーレス市場に遅れて参入したキヤノンは、機種別で15位(2.1%)。キヤノンの開発チームは「シェア30%を目指す」と言っていましたが、発売時期が遅かったことを考えても、まだ道遠し、ですね。大体、シェア30%というのはトップということですから。いやはや、キヤノンという会社は、欲張りというか…
◇一眼レフ
一眼レフカメラの機種別シェアトップは、キヤノンの「EOS Kiss X5」(22.3%)=写真。依然としてKissシリーズは強い。「X5」「X4」「X6i」「X50」と10位以内に4機種も入って、これだけで全体の35.8%。キヤノンとしてはこれからもKissシリーズはやめられないでしょうね。
2・3位はいずれもニコンで、「D5100」(11.9%)と「D3100」(10.5%)。
それにしても、今年カメラファンの間で話題沸騰、カンカンガクガクの論争を繰り広げた、キヤノン「EOS 5D MarkⅢ」とニコン「D800」。シェアはそれぞれ15位(1.8%)と16位(1.6%)。
価格が高い機種なのでこんなものですかね。しかし、コンマ以下のシェアの争いとは…
メーカー別ではキヤノン、ニコンの2強でシェア9割弱とか。
今後もこの寡占状態は続くのでしょう。
◇信頼度
ところでBCNのランキングは信頼できるの? という声もあります。
BCNによると、『「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。 』とのこと。
2012年10月現在のPOSデータ提供店は以下の22社(50音順) 。
アベルネット(ボンバー各店舗)、アマゾン ジャパン(Amazon.co.jp)、エディオン(エディオン、エイデン、デオデオ、ミドリ)、NTTレゾナント(NTT-X Store)、大塚商会(P-tano)、ケーズホールディングス(ケーズデンキ)、サンキュー(100満ボルト)、上新電機(上新電機)、スタート(onHOME)、ストリーム(ECカレント)、ソフマップ(ソフマップ)、ZOA(ZOA)、ドスパラ(ドスパラ)、ナニワ商会(カメラのナニワ)、ビックカメラ(ビックカメラ)、ピーシーデポコーポレーション(PC DEPOT)、ベスト電器(ベスト電器)、三星カメラ(三星カメラ)、ムラウチドットコム(ムラウチドットコム)、MOA(A-Price)、ユニットコム(パソコン工房、Faith、TWO TOP、FreeT、グッドウィル)、ラオックス(ラオックス)
見たところヨドバシもキタムラもヤマダ電機も入っていませんね。
大まかな傾向について、BCNのランキングはある程度信頼できるとしても、データに加えられていない他の店がかなりあることは考慮しておくべきでしょう。
そうなると、ごく細かな数字についてあれこれ言っても、あまり意味がないかもしれません…