◇マヤの暦
2012年12月21日、世界が終わるとか人類が滅亡するとか、噂が世界中に広まっていましたが、結局何も起こりませんでしたねェ。
古代マヤ文明の長期暦がこの日で終わりになっている、というのが噂の元らしいですが、そもそもそれが誤りだとNASAが言っていました。
『マヤ暦の12月21日はサイクルの終わりであり、新たなサイクルの始まりも表している。われわれのカレンダーで12月31日が1年の終わりを意味し、1月1日が新たな1年を示しているのに似ている』(ロイターより)
AFP=時事の図解(Yahooニュースより)も参考になります。
それによると、マヤの長期暦は3つの歯車を組み合わせたようなもので、1万8980日(52年)で一巡。14万4000日(400年)をバクトゥンという単位で表します。
マヤの時代は紀元前3114年8月11日からとされ、2012年12月21日、13周期目のバクトゥンが終わるのだそうです。
しかしそれで暦自体が終わるわけではなくて、バクトゥンはまだ続き、その後もピクトゥン(7675年)、カラブトゥン(15万7810年)というさらに長い周期の単位が用意されているようです。
要するに2012年12月21日は、新しい周期に入る区切り。マヤ的に言えば世界は終わるのではなくリフレッシュされるというわけです。
そもそも、マヤの暦と世界の終わりを結びつけること自体、非科学的。
世界では、”大洪水”にそなえて「箱舟」やシェルターを作った人もいたようですが・・・
← そういえば、こんな映画もありましたね。マヤの暦をネタにした、一大スペクタクル(写真はフリー画像)。
◇冬至
さて12月21日は「冬至」。夜の長さが極まり、このあとはだんだん昼が長くなっていく。一陽来復ともいいますが、くしくも、意味合いではマヤの暦の区切りと一致しています。
冬至といえば柚子湯。我が家でも、狭いお風呂に柚子を浮かべて楽しみます。
「柚子湯に入ると無病息災でいられる」というのは俗信でしょうが、香りがよくてリラックスできるのは確かですね。
柚子風呂に浸す五体の蝶番(ちょうつがい) 川崎展宏