ヒマラヤのクンブ氷河を撮影した、超高画素パノラマ写真がネットに出ていました。
GLACIER WORKSというサイトの「Khumbu Glacier: Pumori 2012」というページ。
このページでパノラマ写真をクリックすると、画面下にツールボタンが現れ、それを操作して、上下左右にパンしたり、ズームアップしたりして、間近にディテールを見ることができます。
思い切りズームしてみましたが、氷河の縁を登っている豆粒のような登山チームが見えたり、たくさんのテントが並ぶベースキャンプがあったり、面白いですね。まるで、いま自分がヒマラヤにいる感じです。
素晴らしい写真です。
ヒマラヤ・クンブ氷河。(GLACIER WORKSより、Photo Credit: David Breashears)
GLACIER WORKSは、(Facebookの基本データによると)、2007年に登山家・写真家・映画製作者のDavid Breashears氏が設立した非営利団体。ヒマラヤの氷河の変貌ぶりを、アート、科学、アドベンチャーを通じて明らかにしているそうです。
気候変動によって、数十年前は真っ白だったヒマラヤの氷河が溶けて岩が露出したり、氷河そのものが消えて行っている状況を世界に訴えるのが活動の目的。
超高画素パノラマ写真はDavid Breashears氏によるもの。今年の春、300mm望遠レンズで撮影した約400枚のショットをつなぎ合わせたとのこと。
画像サイズは120,000 x 31,840 ピクセル=3,820,800,000ピクセル。
38億画素!!
(ギズモードジャパンなどでは「40億ピクセル」としていますが、上の数字はワシントンポスト紙のWebページから引用しています。同紙の当初の見出しに対して、GLACIER WORKSから訂正が入ったそうです。)
この画像サイズを単純に400で割ると、1枚当たりのショットは9,552,000ピクセル。
中判カメラほどの画素数ではなく、35mm一眼レフで撮影されたと思われますが、いまどき1000万画素以下のカメラは少ないでしょうから、千数百万画素レベルの画像の周辺が重なり合う形で結合されたものではないかと想像します。
気になるのはカメラとレンズのメーカー。
どこのカメラ・レンズを使ったんでしょうね…
Facebookに、GLACIER WORKSスタッフの気楽なスナップも紹介されています。写っているのはわりと小さなカメラ。どことなくニコンの感じがします(あくまでも感じです)。
David Breashears氏はヒマラヤのIMAX映画を制作したことで有名だそうです。画像結合にも特別なソフトを使ったのでしょうね。
画像処理も、こんな巨大なデータ量、うちのパソコンでは無理かも。
おそらく処理の途中で停まってしまいますよ…