つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

EOS 5D Ⅱの良さ

2013年01月02日 | カメラ

価格.comマガジンに『小型フルサイズ「EOS 6D」と歴代「EOS 5D」の画質を比較してみた』という記事が出ていました(2012年12月28日掲載)。

この手の比較はもう見飽きた、という向きもあるかもしれませんが、発売から時間も経過、落ち着いた良いレビューになっていると思います。RAW現像時の比較もあって、参考になりました。

 EOS 6D

 

JPEG画像

「5D Ⅱ」に比べて「5D Ⅲ」「6D」はシャープネスがかなり強くかかっていますね。屋根と空の境界あたりで特にはっきりわかります。

記事の表現に従えば、「リンギング(疑似輪郭)」というのだそうです。ネットのあるページでは「リンギング(輪郭強調)」とも表現されています。

輪郭の周囲により白い部分を作り、輪郭の内側により黒い部分を作ることで見た目のくっきり感を挙げる画像処理。

個人的にいえば、いかにもデジタル画像っぽい、この画像処理が好きではありません。デジタルカメラを始めたころから、常々思ってきました。ピクセル100%画像をパソコンで見ると、いかにも作ったような感じが分かって、がっくりします。

JPEG画像については、「5D Ⅱ」のほうがまだしもリンギングが目立たず、自然な感じがして好ましいですね。

 

「6D」とニコン「D600」を比較した、ある雑誌の特集でも、「6D」のJPEG画像は「D600」に比べてシャープネスが強すぎるという指摘を読んだことがあります。一般ユーザーの好みにあわせるため、シャープネスやコントラストを強めにしているのかも。

 

RAW画像

ネットや雑誌でJPEG画像の比較はたくさんありますが、RAW現像後の詳細な比較は少ないようです。一つにはRAW現像ソフトがメーカーによって違い、同列に比較しにくいこともあるのかもしれません。

価格.comマガジンのレビューでは、キヤノン製デジタルカメラ用RAW現像ソフト「Digital Photo Professional」で、いろいろなシャープネスのかけ方を試しながらJPEGデータに変換(RAW現像)した結果を載せています。

 

その結果は…

RAW現像1   アンシャープマスク(強さ3)

 JPEG画像ほどではないですが、シャープネスが過ぎ、リンギングが目立ちますね。

RAW現像2   シャープネス(強さ3)

 ややリンギングが目立ちます。

RAW現像3   デジタルレンズオプティマイザ(適用量50)(シャープネス0)

 ほとんどリンギングが目立たず、現実に近い自然な感じ。しかし解像感は落ちています。デジタルレンズオプティマイザの使用で解像感が落ちたのには、おや? と思いました。

 というのは、「レンズ内でおきる収差や、光がカメラ内のフィルターなどを通過する際に発生する光学的影響や回折現象を補正して解像感を高める」のがデジタルレンズオプティマイザなので、解像感が落ちるはずはないからです。

 実際に使ってみて、驚くほど解像感がアップするのは経験済みです。

 おそらく「RAW現像で、かつシャープネスを加えない画像」が掲載されていないための印象でしょう。強すぎるシャープネスの画像が最初にあるために、一見解像感が落ちた感じがするだけで、本当は一番現実に近い画像なのでは、と思います。

 このデジタルレンズオプティマイザ(適用量50)に少しシャープネスをかけた例が出ていて、

RAW現像5 デジタルレンズオプティマイザ(適用量50)+シャープネス(強さ1)

 このあたりが、リンギングも目立たず、解像感もそこそこあって、ちょうどいいのかなと思いました。価格.comマガジンでも推奨しています。

 

 ◇「5D Ⅱ」の解像感

さて、穴のあくほど画像を比べていて(正月とはいえ、ヒマですね~)、気が付いたのは低感度での「5D Ⅱ」の解像感のよさ!

画素数の違いで、さすがに「6D」よりは「5D Ⅲ」の方が解像感は上。しかし、その「5D Ⅲ」より「5D Ⅱ」の方が良いのではないでしょうか。

JPEGでもRAWでも、「5D Ⅱ」の画像が一番すっきり、くっきりしていると思いません?

掲載されている、建物の外灯や背景の木々の画像をよく見るとわかります。

いまでも「5D Ⅱ」の画質のほうが好き、という人が結構います。その意味がわかるような…

 

キヤノン製品のラインアップで「6D」が「5D Ⅱ」のあとを継ぎ、「5D Ⅱ」はフェードアウトする形になっていますが、質的に両者はかなり違うように思います。

「6D」がだめだという意味では毛頭ありません…

 

好感度性能

これはすでに色々なレビューで言われてきたとおり、「6D」がもっとも優れています。「5D Ⅲ」よりも少なくとも1段分ぐらい暗所に強いのは、画像を見ても明らかでしょう。

常用感度どころか、拡張ISO感度でも画像の破たんが少なく、使えそうなのには恐れ入りました。

 

高感度では断然「6D」。低感度では「5D Ⅱ」もありかなと思いました(あくまで画質についてです)。

「5D Ⅱ」、もはやディスコンになって、新品を手に入れるのはだんだん難しくなっていきそうですが…

では「5D Ⅲ」は?  「バランスではNo.1 」---というところじゃないでしょうか。


新年点描 PartⅠ

2013年01月02日 | 行事・歳時記

2013年 あけましておめでとうございます。

今年も写真にまつわるあれこれを、気の向くままに綴っていきたいと思います。

元旦に初詣に行ってきました。

出雲大社大阪分詞で。

つくづく思いますが、和服姿の女性は皆無に近くなりましたね。

 

御神酒をいただきました。

 

護摩木。

 

手水。

 

おみくじ。

 

露店の金魚すくい。

 

おでん。

 

スーパーボール。

 

日本のお正月。定番ですが、尽きせぬ魅力があります。

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撮影カメラ   ソニーRX100