キヤノンEOS 6DのレビューがGIZMODO(英語版)に出ていました。
タイトルに『美しいフルフレームの静止画、安っぽいフルフレームの動画』と。
ショックだったのは、EOS 6Dの動画はモアレが出やすいという結果でした。
EOS 5D MarkⅢとEOS 6Dで、同じ風景の動画を比較しています。EOS 6Dで撮影した動画では、建物の一部にはっきりわかるモアレの縞模様が出ています。EOS 5D MarkⅢで撮影した動画にはモアレがありません。
ウーン、こんなに派手にモアレが出るのはまずいですね。
レビュー記事は、EOS 6Dの本体の軽さと素晴らしい静止画の品質を高く評価する一方で『EOS 5D MarkⅢは、ほかのどんな一眼レフもできなかったモアレパターンの低減に成功したが、EOS 6Dはそれに失敗している。この一点だけで、プロ用の動画としては、EOS 5D MarkⅢの代わりにはならない。』と、厳しい評価。
EOS 5D MarkⅢからのスペックダウンがこんなところにも表れていますね。
まあ、一眼レフの動画にとくに注目する海外特有の評価かもしれません。
EOS 6D動画でのモアレはレンガ造りの建物を撮影した別のレビューにも出ていました。カメラがパンしていくときに、レンガ壁にモヤモヤした模様が現れます。ただ、そのモアレの程度はEOS 5D MarkⅡと同程度のように見えました。EOS 5D MarkⅢの動画では、モヤモヤは見えませんでした。
世界の映像制作に大きな影響を与えた、あのEOS 5D MarkⅡと同程度なら、普通には動画が撮れそうだし、そう気にするほどではないのかも、と思ったりしますが…
GIZMODOのレビューを引用している、Canon Rumors では『このモアレ問題が、将来のファームウエアのアップデートによって幾らかでも改善できることを望んでいる。』と言っています。
モアレって、ファームウエアのアップデートで消せるんですかね。