つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

マウリッツハイス美術館展

2013年01月06日 | 日記

神戸市立博物館で開かれていた「マウリッツハイス美術館展(2012年9/29~2013年1/6)」へ、閉幕ぎりぎりの1月5日に行ってきました。

家族が買った前売りの切符が余っていて、もったいないということで。

すでに東京で開催され、神戸でも閉幕間際。たぶん観客も少なく、ゆっくり見られるだろうと思ったのが甘かった…

なんという大混雑! 入場制限までしていました。館内に入れても、展覧会を見られるようになるまで30分以上かかりました。

その間、行列を作って常設展示場をぐるぐる巡回させられました。

おかげで昔の神戸の外国人居留地のジオラマや、珍しい所蔵品も見られましたが。

 

混雑する、閉幕間近の「マウリッツハイス美術館展」。

フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」が一番の呼び物で、入り口には自分が額縁に入れる記念撮影コーナーもありました。

 

ヨハネス・フェルメール 「真珠の耳飾りの少女」。

1665年頃  油彩・カンヴァス  44.5×39

 

この子に会うのは2回目ですが、青いターバンの深い色あい、純な瞳… 何度見てもそのたびに強く魅かれるものがありますね。

みずみずしい唇が、時を超えて何かを語りかけてくるようです。

 

ほかにもオランダ・フランドルの名画がずらり。レンブラントの若いころと年老いたころの自画像も値打ちものだと思いましたが、下のようなレンブラントの美しい絵(ほとんど細密画!)も珍しいものでした。

レンブラント・ファン・レイン  「シメオンの賛歌」。

1631年  油彩・板  60.9×47.9

 

レンブラント独特の光線、劇的な描写に見惚れます。

 

静物画は、先のホキ美術館名品展の作品と比べて、同じ緻密な写実ながら重々しい空気感。手前をシャープにし、後ろをぼかす、カメラのレンズのような表現もあったりして、印象に残りました。

美術全集によく載っている「パイプを吸う男とビールを飲む女のいる中庭」などの風俗画も、まさに当時の「俗な部分」を活写。面白かったですね。