つれづれ写真ノート

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ソニー「α6000」どう?

2014年04月04日 | カメラ

桜が各地で満開だと言うのに、大阪・梅田のヨドバシをウロウロ。もったいない話です。

キヤノンの望遠ズーム EF70-300mm F4-5.6L IS USM が重く、体に負担が来ていたのでリング式三脚座 を買いました。17,170円。

こういう付属品、最初から同梱してほしいのですけどね~

 

それはさておき、店内にある新しいカメラも色々試してみました(カメラを持っていなかったので以下、写真はいずれもフリー画像)。

 

ライカ風カメラ

考えているのは、スナップ、ポートレート、風景などを気軽に撮れるカメラ(フルサイズ機は、比較的軽いキヤノンEOS 6D でも場合によっては重々しすぎるので)。


 ・外観がライカのような感じ(できればレンジファインダー風)
 ・レンズ交換式
 ・軽い
 ・軽快に撮れ、連写機能も優れている
 ・画質が良い

そんなカメラがないかな… と。

昔、アンリ・カルティエ=ブレッソンや木村伊兵衛といった写真家が、小型のライカでさりげなく良い作品を撮っていた--- ああいうスタイルに憧れます。(ライカは小型にしては軽くはありませんでしたが)

 

一案としては、前から注目していたパナソニック「GX7」(写真)。

 
Panasonic ミラーレス一眼カメラ ルミックス GX7 レンズキット 単焦点レンズ付属 ブラック DMC-GX7C-K

 フォーサーズサイズのセンサーにしては画質がよく、“パナソニック製ライカ”の良いレンズが次々出ているのが魅力。

 

そのほかに、オリンパス、富士フイルムのミラーレス機も色々ありますね。連写性能ということでは「ニコン1 V3」にも期待が(4月17日発売予定)。

 

ソニー「α6000」と出会う

売り場のカメラを手にとっているうちに、「オヤ、意外にいいな」と思ったのが3月14日に発売されたばかりのソニー「α6000」(写真)。

SONY(ソニー) α6000 パワーズームレンズキット(ブラック/デジタル一眼) ILCE-6000L B

NEX 7 / NEX 6 の後継機「α6000」(2430万画素)。

 

外見はソニーのこれまでのNEXシリーズを基本的に踏襲、とくに新しいという印象はありません。

しかし試してみると連写性能が抜群! AF追随で最高11コマ / 秒。

APS-Cサイズセンサーでこの速さは魅力。(APS-C一眼レフ、キヤノンEOS 7Dは最高約8コマ/秒ですから)

連写音も快感… 。店で見かけたらぜひ試してみてください。

 

連続撮影枚数については、JPEGで49枚、RAW+JPEGという一番データ量の多い画像でも連続21枚撮影可能。

連写のコマ数、連続撮影枚数ともNEX 7 を上回っています。

 

AFのスピードも速かったですね(ソニーによると世界最速の0.06秒)。像面位相差AFとコントラストAFを併用する「ファストハイブリッドAF」。

像面位相差AFセンサーを採用する機種はほかにもありますが、大体中央部に固まっているのが普通。「α6000」はそのセンサーが179点と、画面のほぼ全域をカバーしているのが特徴です。

 

おまけに軽量。ボディーのみで285g。

キットレンズのE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS を付けているとほんとに持つのが楽で、一眼レフとは大違い。

 

電子ビューファインダー付き。144万ドットと、NEX 7 / NEX 6 よりドット数が少なくなったものの、見にくいということはありません。

 

さきに挙げた「こんなカメラが欲しい」という個人的要件をほぼ満たしてくれています。

 

値段も手ごろ。上記レンズキットのメーカー価格は 78,857円(税別)。「ウ~ン、いいなあ」と、思わず衝動買いしそうに…

 

「まてまて、画質を確かめないと」と、その場は気持ちを抑え、帰ってきました。

 

画質はレンズしだい

その後、雑誌やネットでいろいろなレビューを見てみました。

CAPA (キャパ) 2014年 04月号 [雑誌]

CAPA4月号(写真)の「最新ミラーレスは一眼レフを超えたか!? ---高級ミラーレス vs 一眼レフ対決! 動体撮影力をチェック」という特集の中で、「α6000」が取り上げられています。

富士フイルム X-T1・オリンパス OM-D E-M1・ソニー α6000  vs  キヤノン EOS70D・ニコン D7100という対決。

撮影コマ数は「α6000」の圧勝。合焦の正確さで優れている他機種もあるが、「α6000」はピントを外していても許容範囲。一番楽に動体撮影できる機種、との評価でした。

 

問題はレンズですね。

まず、コンパクトなキットレンズ E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS (写真)について2つのレビューを挙げておきます。
ソニー ズームレンズ E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS SELP1650

 ・『ソニーE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSは周辺部が甘いがとても便利なレンズ』(デジカメinfo / SLRGear

『ソニー E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS SELP1650 』(デジカメ比較レビュー)

後者のほうが一目瞭然かもしれません。

広角端の16mmでは周辺の解像度がかなり悪いです。絞ってもあまりよくならない感じ。

しかし、中央部は良さそうです。

25mmから50mmは周辺もキリッとします。

その辺を理解して使えば、便利なレンズかもしれません。

 

ダブルズームレンズキットについているもう一つのレンズ  E 55-210mm F4.5-6.3 OSS(写真) については次のレビューがあります。

SONY E 55-210mm F4.5-6.3 OSS(ブラック)

ソニーE 55-210mm F4.5-6.3 OSSは望遠端でも良好な性能』(デジカメinfo / Kurtmunger

ソニー「E 55-210mm F4.5-6.3 OSS」 交換レンズ実写ギャラリー 』(デジカメWatch)

海外サイトでは「ボケがうるさい」という記述がありますが、そう悪いレンズでもなさそうです。

 

ソニーストアでは、このほか2本のツァイスレンズがキットとして用意されています。

 ・ツァイスズームレンズキット

  Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS 付き

 ・ツァイス大口径単焦点レンズキット

  Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA 付き

 

ちょっと高いですが、ツァイスレンズ付きというのは買い気がそそられますね。

これらについて、一応それぞれのレビューを挙げておきます。

ソニーT* E 16-70mm F4 ZA OSSはハイクオリティなレンズだが色収差がかなり目立つ』(デジカメinfo / ePHOTOzine

Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS   Eマウント初のツァイス銘ズームレンズ 』(デジカメWatch)

 

ソニーSonnar T* E 24mm F1.8 ZAはEマウントでベストのレンズ』(デジカメinfo / SLR Lens Review

 『ソニー「Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA」 交換レンズ実写ギャラリー 』(デジカメWatch)

 

評価は色々。ただし、これらのレビューはいずれも「α6000」発売前のもの。「α6000」ではなく、「NEX 7」などのボディーに付けてテストしたものだということを前提に、ある程度割り引いて読む必要がありそうです。(中にはかなり古い記事もあります)

 

個人的には「ツァイス大口径単焦点レンズキット」(Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA 付き)が魅力的かな… と思いました。

 

その他の関連記事

『素早いとはこういうこと α6000レビュー 』(Sorry Full)

『Kasypa』(マップカメラ)

・『NEX-7の後継「α6000」登場! 「α7」と比較してみた!!』(ASCII.jp×デジタル)

・『ソニー、高速AFのミラーレスカメラ「α6000」 ---NEX-7とNEX-6を統合 位相差AFエリアも拡大 』(デジカメWatch)