つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

キヤノン、4/24に何か?

2014年04月22日 | カメラ

キヤノン香港が、4月24日に何か発表があることを予告するティ―ザ―広告を出しています(写真はキヤノン香港の公式Facebook に掲載されている画像)(デジカメinfo参考)。

 

茶道の茶碗と、谷崎潤一郎の文章から取ったと見られる「陰翳禮讃(いんえいらいさん)」の文字。

何か新製品が出そうです。何でしょう。

 

「陰翳」というキーワードから考えられる製品は、高感度イメージセンサーを搭載したカメラか明るい単焦点レンズ。

例えばカメラなら、前から噂が出ているEOS 7DマークII 。レンズなら新しい50mm F1.4 か…  と想像がふくらみます。

50mm F1.4 だとしたら、シグマの高性能レンズ50mm F1.4 DG HSM とガチンコ相撲。面白いです。

もしプリンターだったら、個人的には期待ハズレ。

 

製品をはっきりさせず気を持たせるティ―ザ―広告というのは、この前、ニコンがレトロスタイルカメラ「Df」の発表前に使い、ファン心理をジラしながら効果をあげました。

ただ、出てきた新製品が「Df」のように画期的であればともかく、それほどでなければ「な~んだ」ということになります。

 

キヤノンユーザーの期待を裏切らない製品であればいいですね。


「篠山紀信展 写真力」

2014年04月22日 | イベント

グランフロント大阪で開かれている「篠山紀信展 写真力」(4/5~5/18)を見ました。

2012年に東京で開催されたほか、全国の美術館などを巡回している篠山さんの大規模な個展。

すでに見た人も多いと思うので、遅ればせながら… という感じですが、篠山さんの代表作が巨大パネルで展示されているので、この機会に見ておかないと、と思って行ってきました。

 

グランフロント大阪北館に掲げられた大きなポスターには、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの写真(1980年)が。

地下一階のイベントラボが会場でした。

 

会場の入り口。

 

篠山さんが50年にわたって撮影した中から、とくに「写真力」のある作品を厳選したとのこと。

「GOD」(鬼籍に入られた人々)、「STAR」(すべての人々に知られる有名人)、「SPECTACLE」(私たちを異次元に連れ出す夢の世界)、「BODY」(裸の肉体、美とエロスと闘い)、「ACCIDENTS」(2011年3月11日、東日本大震災で被災された人々の肖像)の5つのセクションで展示されています。

 

「GOD」の巨大パネルにまず驚かされます。大原麗子(1988)、夏目雅子(1982)のなんと美しいこと。自決前の三島由紀夫のモノクロ写真(1969)(1970)からは鬼気迫る異様な雰囲気が伝わってきます。

座頭市の姿で、白目をむいてゲタを飛ばす勝新太郎(1992)も面白いですね。

読売新聞(大阪)地域版に連載された『本人が語る「篠山紀信展 写真力」』(4/18~4/22掲載)によれば、薬物の不法所持で逮捕された勝新太郎から、「篠山さんの写真を第1弾に芸能活動を再開させたい」と頼まれたそうです。

 

「SPECTACLE」には、派手な隈取(くまどり)をした歌舞伎役者の迫力ある表情の数々。

坂東玉三郎のきらびやかな衣装も見事。大伸ばしのプリントにもかかわらず、模様の細かなところまでくっきり。「8×10(エイトバイテン)」のような大型カメラを使っているようです。パノラマ仕立ての「シノラマ」で撮られた東京ディズニーランドの写真もありました。

 

おなじみの俳優、歌手や野球選手が並ぶ「STAR」で目立つのは、なんといっても山口百恵(1977年)。

水面すれすれに水着姿であおむけになっている不思議なシチュエーションの作品。東京会場の「東京オペラシティ アートギャラリー」ではもっと巨大なパネルで、その前に篠山さんが立っている様子がとても面白かったですが… (アートアニュアル オンライン参照)

スキャンダラスな感じだけれど、間違いなく傑作!

いったいどうやって撮影したんだろうと思っていました。さきの読売新聞(大阪)連載『本人が語る「篠山紀信展 写真力」』(4/22付け)で、ようやく撮影の状況がわかりました。

そのくだりを少し引用させてもらうと、

『デビューから引退まで撮ったアイドルといえば、山口百恵さん。売れっ子で、スケジュールを押さえるのが大変だった。僕は当時、「少年マガジン」「明星」「GORO」のグラビアを受け持っていた。3誌分を1日で撮るからと頼み込んだら、事務所が空けてくれた。湖に半分沈みかけたボートがあって、夕方、そこに寝てって言ったら、何とも色っぽい写真になったんだ。』

 

沈みかけたボートに、あの百恵ちゃんを寝かせるとは… 何というひどい(すごい)写真家でしょうね。

 

「BODY」のセクションはヌード。あの宮沢りえの写真(1991年)がありました。165万部という驚異的な売り上げを見せ、社会現象にもなった写真集「Santa Fe」。これも大型カメラ「8×10」で撮ったそうです。

 

「ACCIDENTS」には、東日本大震災の被災者の表情。しわだらけのおばちゃんの顔や、若い人たちの顔。

この人たちがどんな人生を歩んできたんだろうか、これからどうやって生きていくんだろうか… と思うと、ちょっと胸に迫るものがありました。

 

会場を出るころには夕暮れに。グランフロント大阪の夜景。

 

「うめきた広場」。ここではしょっちゅうイベントが開かれています。眺めがいいですね。

 

大阪駅ビルの「ルクア」にある時計店で。

こういうグッズにも少しは興味があります。ドイツ「ZEPPELIN」の腕時計。

 

ソニーRX100は“寄れない”ので、いわゆる「ブツ撮り」には向いていないカメラ。しかし、2020万画素を生かしてトリミングすればOK。

 

上の写真のピクセル100%画像。

コンパクトカメラ、1インチのセンサーにしては良い解像感。色滲みも少ない。やっぱりツァイスレンズはいい。

(こんなところで自画自賛してないで、篠山さんのように、もっと「写真力」のある作品を取らないと… )

 

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撮影カメラ    ソニーRX100