奈良・明日香村の稲渕地区の棚田を撮ってきました。棚田百選にも選ばれている有名なところで、とりわけ田植えのころの風景が最高とされています。
この時期、刈り取り前の稲田を縁取る彼岸花もとてもきれいです。
実は、何らかのコンクールに応募するつもりで気合いを入れて撮りましたが、これという手ごたえがなかったので、撮ってから10日ほどほったらかしにしていたのを、ようやく整理し始めたところ。
なにしろ趣味でやっていることなので…
つたない写真ですが、ごらんください。あわせてキヤノンのRAW現像ソフトDigital Photo
Professionalの新機能「デジタルレンズオプティマイザ―」の効果を検証しています。
奈良・明日香村稲渕地区。飛鳥の石舞台から少し奥に入ったところで、昔からの棚田が広がる美しい風景です。
キヤノン EOS Kiss X4 EF-S17-85mm f/4-5.6 IS USM
絞り優先AE (F16 1/20秒) ISO 100 露出補正 -1/3 マニュアルフォーカス 画質 RAW ホワイトバランス 太陽光 ピクチャースタイル スタンダード(現像処理段階で「風景」に変更)
PLフィルター、三脚使用(各写真共通)
画像処理 Digital Photo Professional(以下DPP)で「デジタルレンズオプティマイザ」使用。
風景をパンフォーカスにするために絞りこむと、光の回折現象「小絞りボケ」が生じ、かえって画質が劣化しますが、それをソフトで低減するのがDPPの「デジタルレンズオプティマイザ」。さらに、レンズ固有の収差を補正、モアレ・偽色防止のためのローパスフィルターの副作用(画像の甘さ)を改善するそうです。
(「デジタルレンズオプティマイザ」の対象になるレンズはキヤノン純正レンズの一部。幸い使用したEF-S17-85mm f/4-5.6 IS USMはサポート対象でした。)
上の画像の中心部分のピクセル等倍画像。「デジタルレンズオプティマイザ」処理をしなかったもの(左)と、したもの(右)を並べています(シャ―プネスは同じ「3」)。
「デジタルレンズオプティマイザ」処理なし
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「デジタルレンズオプティマイザ」処理あり
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明らかに「デジタルレンズオプティマイザ」処理をした方がシャープです。「小絞りボケ」の改善なのか、ローパスフィルターのぼやけた画像が修正されたのか、どちらが大きいのかさだかではありませんが、効果は明白。
さらにほぼ同じ撮影条件でもう一例。
上方の観光客がいる辺りのピクセル等倍画像を下に並べています。
「デジタルレンズオプティマイザ」処理なし
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「デジタルレンズオプティマイザ」処理あり
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「デジタルレンズオプティマイザ」処理をした方が、 画像のにじみが少なくなっています(シャ―プネスは同じ「3」)。
これほど差が出るとは思いませんでした。大判にプリントするときにはありがたい機能です。というか、コンクールに出すときは絶対、この機能を使いますね。
APS-Cサイズのキスデジがフルサイズ機に近づいたようで、うれしくなってしまいます。
そのかわり、「デジタルレンズオプティマイザ」の処理は非常に複雑で、この処理を適用するとRAW画像に「デジタルレンズオプティマイザ」適用後の画像をつけて保存するようになります。ファイルサイズが約2倍になるので、ハードディスクを圧迫しないためにも、必要のない画像には適用しないほうがいいです。
こちらは「デジタルレンズオプティマイザ」でサポートされていないEF50mm f/1.8 IIで撮ったカット。
絞り優先AE (F2 1/2500秒) ISO 100 マニュアルフォーカス 画質 RAW ホワイトバランス 太陽光 ピクチャースタイル スタンダード(現像処理段階で「ニュートラル」に変更)
画像処理 DPPで明るさ、色調を調整
日陰のヒガンバナ。
キヤノン EOS Kiss X4 EF-S17-85mm f/4-5.6 IS USM
絞り優先AE (F5.6 1/30秒) ISO 200 マニュアルフォーカス 画質 RAW ホワイトバランス 太陽光 ピクチャースタイル スタンダード
画像処理 DPPで「デジタルレンズオプティマイザ」使用。明るさ、コントラスト調整。
村を流れる飛鳥川。昔は橋がなく、飛び石づたいで渡ったということです。
キヤノン EOS Kiss X4 EF-S17-85mm f/4-5.6 IS USM
絞り優先AE (F11 1/30秒) ISO 100 マニュアルフォーカス 画質 RAW ホワイトバランス 太陽光 ピクチャースタイル スタンダード
画像処理 DPPで「デジタルレンズオプティマイザ」使用。明るさ、コントラスト調整。