つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

パナソニックは…

2012年12月14日 | カメラ

経営建て直しに必死のパナソニック。コストカットを次々進めているようです。

デジタルカメラ事業

『パナソニック、三洋のデジカメ事業をアドバンテッジに売却で調整』(12日、ロイター)と。

『パナソニックが子会社三洋電機のデジタルカメラ事業を年度内にもアドバンテッジパートナーズに売却する方向で調整に入ったことがわかった。複数の関係筋によると、三洋のデジカメ子会社の三洋DIソリューションズ(大阪府大東市)とインドネシア工場を数億円で売却する方向。
直近の三洋のデジカメ事業は、自社ブランドを持たずにオリンパスなど複数メーカーにOEMで供給(相手先ブランドによる生産)している。パナソニックが展開するデジカメ「ルミックス」とは統合せず、売却先を探していた』とのこと。

他のメディアでも報道されています。

一方、パナソニックは今のところ次のような対応。

『パナソニックは12日、一部報道機関が「パナソニックは子会社である三洋電機のデジタルカメラ事業を年度内にもアドバンテッジパートナーズに売却する方向で調整に入った」と報じたことに対し、「当社から公表したものではありません」とのコメントを発表した。』(12日、さくらフィナンシャルニュース=東京)

公表はしていないと言うだけで否定はしていないので、その方向でいくのでしょう。

やはり、スマートフォンの普及でデジタルカメラ市場が縮小しているのが背景にあるようです。

 

しかし、三洋のデジカメ事業がこんな風に売られてしまうのは残念です。

そもそも「デジカメ」という言葉自体、三洋電機が持つ登録商標ですから。

三洋電機は1995年にデジカメ事業に参入、1999年には世界市場の3割を三洋電機のデジカメが占めたといわれます。

今昔の感… ですね。

 

ところでパナソニックは「ルミックス」については自社で続けるようです。

が、パナソニックのホームページを見ると、こんなお知らせが。

『デジタル一眼カメラ「DMC-GH3(ボディ)」 発売延期のお知らせ』(パナソニックのページ

Panasonic ルミックス デジタル一眼カメラ/ボディ フルハイビジョン動画撮影 ブラック DMC-GH3-K

 

え! 経営再建のあおりで悪い話か、と思ったら、

『発表後に想定以上の予約注文をいただき、お届け日程に影響が生じたため、1機種の発売を延期させていただきます。』

だそうで、やれやれ。

当初の12月13日発売を、12月29日に変更するそうです(ボディのみ。レンズキットは予定通り)。(写真はフリー画像)

そんなにGH3って人気があるのでしょうか? パナソニックのデジタルカメラ、好調なのか不調なのかさっぱりわかりません。

 

「スポーツ」も切る

カメラと関係はないのですが、5年間続いたゴルフの石川遼選手との契約も今シーズンで打ち切り。

パナソニックのニュースリリースによると、

『今や石川選手は日本のトッププレーヤーとして揺るぎない地位を築いており、既に当社の所期の目的は充分に果たしたと考えています。』

だそうです…

まあ遼クンも一時ほど活躍していないしね。しょうがないでしょう。

さらに、男子プロゴルフ「パナソニックオープン」を2013年大会で終了(ニュースリリース)。

女子バドミントン部と男子バスケットボール部の休部も決めています。

来年3月期決算が7000億円以上の赤字になりそうな同社としては、焼け石に水のようなものでしょうが、これからどんなドラスティックなリストラを打ち出すのか…

日本を代表する企業だけに、気がかりなことではあります。


大阪光のルネサンス開幕

2012年12月14日 | イベント

大阪・中之島と御堂筋を中心にしたイルミネーション「大阪光のルネサンス」が今年も始まりました(12/14~12/25)。

2010年に行きましたが、大変な人出でした。

御堂筋のイルミネーション(2010年撮影)。

 

今年は御堂筋のイチョウのイルミネーションも日本最長の1.9キロに伸び、「スノーホワイト」や「水都ブルー」など、エリアごとに異なった色彩が楽しめるそうです。昨年度好評だったという「御堂筋コーラル」(珊瑚色)を、淀屋橋付近に配置、今までの「御堂筋イエロー」とは違ったイメージを出すそうで、写真的にどういう色合いになるのか興味がありますね。

ただ、節電に配慮して、LED数自体は昨年より約20%削減したとのことで、この辺がどう影響しますか…

 

中之島の中央公会堂や図書館のライトアップイベントも趣向が変わったとのこと。ここは外国のフードの屋台が出てにぎわいます。

中之島東会場からトナカイの電飾をつけたナイトクルーズ船も出ます(約25分、1000円)。

 

気が向けば行ってみようかと思っていますが、今年は寒いので、天候しだい…


新パソコン購入

2012年12月13日 | 日記

とうとう新しいパソコンを買ってしまいました。

2007年に買った今のパソコン(ゲートウェイ)も気に入っているのですが、最近は画像処理をしていると、「メモリー不足」のメッセージが頻出、ソフトの動きもスローに。メモリー、CPU能力とも不足してきたようです。また、作業中、ふいに電源が落ちたり不安定になってきました。いきなりクラッシュされても困るので買い替えを決断。

それに、フルサイズ一眼レフのRAW画像や、動画を編集するには何といってもマシンパワーが必要ですからね…

 

ソフマップの「フライドフィッシュバーガーパソコン」にしました。

2代前のパソコンもソフマップブランドでした。余計なソフトなどついてなくて、少しは自分で増設できたりする、拡張性があるのが好きです。

ソフマップブランドといっても、本体はマウスコンピューター製。前面のステッカーに「長野生産」の文字があり、マウスコンピューター飯山工場(長野県)の製品のようです。

多くのパソコンメーカーが生産拠点を海外に移す中、マウスコンピューターは国内生産を貫いているとのこと。メードインジャパン、頑張ってほしいです。

 

一応中をチェック。ハードディスク増設のスペースなどを確かめました。

スペックとしては、

CPU : インテルCorei7-3770

HDD : 1TB

メモリ : 標準8GB(最大16GBに増設)

グラフィック : NVIDIA GeForce GTX650

光学ドライブ : ブルーレイディスク(読込みのみ)あり

電源 : 500W

OS : Windows 7 Home Premium 64ビット

マザーボードはギガバイト製、ハードディスクには日立の文字。

ハードディスク増設のスペースは十分。ただ、NVIDIAグラフィックカードがでかくて、他のカード類は差せない感じですね。

 

キーボード、マウス、スピーカーのほか、「モンスターハンター フロンティア オンライン」のインストールディスクが付いていました。

価格は標準の構成で89,800円。メモリを増設したり、3年保証をつけたりで、実際にはそれより少しかかりました。

 

これまで、パソコンを新しくしたときは決まって何か支障があり、四苦八苦するのですが、今回はそれもなくスムーズに起動。ネットも快適。動作音が静かで良い気分です。

メモリを最大に増設したのだから、もう「メモリー不足」とは言わせないぞ! という気持ち。さあ、これからソフトやドライバのインストールなど、少しずつあわてずやっていきましょう…

 


キヤノンEOS 6D実写画像

2012年12月11日 | カメラ

大阪・キヤノンデジタルハウス梅田で、またエントリー向けフルサイズ機EOS 6Dを触ってきました。

今回は、発売前はベータ機のためできなかったデータ持ち帰りがOKになったので、自前のSDカードを差して、高感度域の写真を撮ってきました。(店のスタッフは写さないという条件あり)

EOS 6Dについていたレンズは EF24-105mm f/4L IS USM。画質はすべてJPEGファインです。

キヤノンデジタルハウス梅田の装飾。

EOS 6D   EF24-105mm f/4L IS USM  絞り優先AE(F4  1/4000秒)  ISO6400

測光方式:評価測光   ピクチャースタイル:オート   ホワイトバランス:オート  高感度撮影時のノイズ低減:標準   オートライティングオプティマイザ:標準   色収差補正:する

 

ISO感度別に実写

この条件でISO感度を色々変えて撮ってみました。

できれば絞りを一定にしたかったのですが、ISO12800になると、EOS 6Dはシャッター速度が1/4000秒で頭打ちのため露出オーバーに。

このため絞りをF9にしてやり直しているうち、F4のままのコマが残ったり、評価測光にしたためか露出にバラツキが出たのをPotoshopで補正したり、何とも雑な“テスト”になってしまいました(ただしシャ―プネスは画像処理ではかけていません)。

高感度性能についての厳密な比較にはならないと思います。あくまで、こんな画像が撮れたという程度で、何かのご参考になれば…

 

中央部分のピクセル100%画像です。

ISO800

 

ISO1600

 

ISO3200

 

ISO6400

 

ISO12800  (一見ノイズが少なく見えますが、このコマは露出オーバーのため、明るさをマイナス補正。そのためディテールが失われてしまったようなので参考になさらないで下さい)

 

ISO25600

 

「ISO6400までは十分使える」というのがもっぱらの評判ですが、常用ISO感度の最高25600でも、それほどノイズは目立たず、何とか使えそうです。

確かに高感度に強いカメラですね。

 

暗所での撮影

下は暗所撮影用のボックスを使った実写例です。

ISO25600  プログラムAE (F4  1/50秒)。これできっちりAFが動作しました(人形のおなか部分)。

 

低輝度限界EV -3を達成したセンサーの性能を確かめようと、とくにお願いしてやらせてもらいました。黒いボックスの中にマスコット人形を入れ、丸い穴から撮影しています。

しかし、EV -3の環境を作るのは実際には難しかったです。さすがに真っ暗ではAFが動作しませんし、少し光を入れるとすぐEV値は上がってしまいます。

上のコマは、露出データから計算するとEV2ぐらいの暗さのようです。

でも、丸い穴の周囲のグレーに見えている部分は黒色のボックスの一部。それがこんなに明るく飛んでしまうほど感度を上げているわけで、実際の中はどれほど暗いか想像してください。

肉眼では、暗がりの中で人形はぼやっとしか見えません。

それがまあ、フラッシュもたいていないのに、こんな適正露出のような画像になるんですから… カメラは現実を超えた絵を出してくるものですね。

 

低輝度限界EV -3の確認はできませんでしたが、結構暗がりでもAFが合う、という印象を持ちました。

 

連写の実際

このほか確かめたかったのが、連写の実際の動作。

RAW+JPEGという一番きびしい記録モードで試してみました。

4.5コマ/秒と、あまり速くないEOS 6Dの連写ですが、このペースで撮れる連続撮影枚数は7、8コマまで(RAW+JPEGの場合。カタログ通りでした)。あとは間隔をおいてバコン、バコンとシャッターが下りていく感じ。ハイエンド機のようにダダダダダダダダダ・・・とはいきません。

ただ連写の後、指を離してすぐ単写すると、ほぼ思い通りにシャッターが切れます。

要するに連写は続かないので、あとは単写か2、3コマ程度の連写。こういう要領でやると、書き込みの間にシャッターチャンスを逃すことはないのでは。

もちろんJPEGなら、いやというほどいつまでも連写が続きます。

 

本音は6コマ/秒、連続撮影枚数10コマぐらい欲しいところ(今の時代、どんどん贅沢になっています)。でもまあ何とか辛抱できるかな、という感触でした。


東京散歩 PartⅣ

2012年12月11日 | 日記

東京散歩の最後は六本木ヒルズ

2003年4月に開業、まもなく10年になりますね。月日のたつのは速いものです。

森タワー52階の展望台、東京シティービューへ。

何度も来ていますが、東京を360度見渡せて気持ちがいい場所。

スカイギャラリー1。この日は天気が良くて、東京タワー、お台場、遠く千葉方面まで見えました。

そろそろ日が傾きかける頃です。

 

素晴らしい青空でした。

 

この開放的で近代的な空間が好き。

 

日没。太陽の右側に富士山が見えます。スカイギャラリー2からの眺め(横浜方面)。

もう少し望遠でアップにしてみると…

残照をバックに、はっきり見える富士山。山腹に雲が湧いているようです。

空には星が、東京の街には灯りが輝き始めました。

 

さてそろそろ帰りましょうか…

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撮影カメラ  ソニーRX100

                日没風景は キヤノンEOS X4  EF-S17-85mm f/4-5.6 IS USM


東京散歩 PartⅢ

2012年12月09日 | 日記

「リヒテンシュタイン展」

国立新美術館の「リヒテンシュタイン展」を見てきました。

正しくは「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」(朝日新聞のページ)。

リヒテンシュタイン公国(侯国とも)という小さな国がヨーロッパにあるのは知っていましたが、はて、どの辺だったっけ… すこぶるあいまいなまま、館内へ。

リヒテンシュタインの地図(ウィキペディアより)

 

スイスとオーストリアに挟まれた、小豆島ほどの大きさの立憲君主国。国家元首を務めるのがリヒテンシュタイン侯爵家で、美術品収集が一族の家訓とか。

見て回って感じたのは、想像を絶するぼう大なコレクションだということ。それも名品ぞろい。侯爵家はヨーロッパ美術の一大コレクターなんですね~(NHK歴史秘話ヒストリア風)。

 

ルーベンスの名画

なかでもルーベンスのコレクションで知られ、今回の展覧会のポスターや図録の表紙に使われている絵がこれです。

ペーテル・パウル・ルーベンス「クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像」

1616/17年頃  油彩/板で裏打ちしたカンヴァス  37×27cm

 

5歳の頃の愛娘を描いたものだそうです。ルーベンスらしく、明るく伸びやかな筆致。パッチリした目が生き生きして、強い印象です。でも、この絵が描かれたあと、わずか12歳で亡くなってしまったそうです。こういう名画も、背景を知ると切ないですね。

ルーベンスの他の作品もすばらしいものでした。とくに歴史画「デキウス・ムス」連作(ローマ軍の自己犠牲の故事を描いたもの)や「キリスト哀悼」など、大作には迫力がありました。

 

バロック・サロン

リヒテンシュタイン家のコレクションのもう一つの柱とされる、バロック美術を集めた「バロック・サロン」も見もの。

ウイーン郊外の「夏の離宮」で公開されている展示方法を取り入れ、絵画、彫刻、工芸品、タペストリーと家具・調度品が一緒に並んでいます。

部屋そのものがバロックの雰囲気。

「装飾過剰」とも言われるバロック美術。これでもかというぐらい金ぴかの装飾をほどこした贅沢なテーブルやチェストなど、「ああ、これこそ本当にバロック」と実感します。

雰囲気を妨げないよう、展示品には番号だけ。手元のパンフレットと番号を見比べるしくみで、時間はかかりましたがじっくり観賞。

 

ビ―ダ―マイヤー

個人的に面白いと思ったのが最後の「ビ―ダ―マイヤー」のコーナー。

19世紀前半に中欧で流行した優美な絵画様式だそうです。

ナポレオン後の王政復古、閉塞的な状況のもとで、政治や理想主義には関心なく、小市民的な身の回りの世界を心地よく描いたもの。

今の日本も閉塞的だけど…

 

それはともかく、次の2枚の絵が気に入ったのでハガキを買いました。

 フリードリヒ・フォン・アメリング「マリー・フランツィスカ・リヒテンシュタイン侯女 2歳の肖像」

1836年  油彩/厚紙  33×27cm

 

お気に入りの人形をしっかり抱いて幸せそうに眠る少女。ふっくらした顔、柔らかな巻き毛の表現が秀逸。

小市民的な好みと言われるかもしれませんが、こういう幸せな子供の寝顔こそ平和の象徴。

この絵のハガキが一番売れていたのではないでしょうか。とくにおばさん達に。

 

 フリードリヒ・フォン・アメリング「夢に浸って」

1835年頃  油彩/カンヴァス  55×45cm

 

これもアメリングの作品。地味な感じで、通り過ぎる人も多かったのですが…

どこか遠く、自分だけの世界を見つめている少女の瞳の透明さが、素晴らしい。

青白いほど白い指、不安げな面持ちに、ちょっとしたことで壊れてしまいそうな、痛々しいほどの若さが表現されているように思いました。

                         ◇

展覧会を見たあと、館内のレストラン「ブラッスリーポール・ボキューズ ミュゼ」で食事。

逆円錐形の上にレストランがあります。“天空のレストラン”。

 

思い切った造形ですね。

これを見た私の連れは「地震が来たらこけるンちゃう?」。

ホンマに、大阪の人間はミもフタもない…

手前が「ブラッスリーポール・ボキューズ ミュゼ」(3階)。奥の円錐形の上が喫茶「サロン・ド・テ ロンド」(2階)。1階にも軽食の「カフェ コキーユ」があります。

 

「ブラッスリーポール・ボキューズ ミュゼ」。ナプキンのデザインが可愛い。

 

「本日のランチセット」(2000円)。サーモンのムースを頂きました。

味がしっかりしていて美味。

 

デザートは洋ナシのムース。

名画を見て、美味しいものを食べて。久しぶりに優雅な時間でした。

 

*「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」は東京のあと高知、京都も巡回します。ぜひご覧になってください。

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撮影カメラ   ソニーRX100 (絵画を除く)


東京散歩 PartⅡ

2012年12月08日 | 日記

東京のイルミネーションの中でも毎年好評なのが、カレッタ汐留。

今年は10周年を迎え、例年のLEDによるイルミネーションに加え、3Dプロジェ
クションマッピングを取り入れた「リュミエの森」(11/15~12/25)というイベントが見もの、ということで行ってきました。

カレッタ汐留のカレッタプラザ。

 

デートコースですね。

 

ツリ―での記念撮影は順番待ち。

 

青いLEDが幻想的です。

 

こういうのを撮りたかったんです。

 

ただ、これまで撮影された写真などから、一面に光の海が広がっているかと思っていたのですが、それほどではなく、少し「?」という感じ。例年よりLEDの面積自体は減っているのではないでしょうか。もっともっと光り輝く世界を見たかったですね。

ネットでもそんな感想がチラホラ。

 

「リュミエの森」はきれいでした。

建物の壁や窓などの形に合わせて、様々な映像が投影されます。

ビル壁面が巨大なクリスマスプレゼントになったかと思うと、お菓子の家が現れる「子供たちの夢」、王子様との恋を夢見る「乙女の夢」へ。さらに「美しい生物たちが宿る夢の森」と展開していきます。

「リュミエの森(子供たちの夢)」。

 

「リュミエの森(乙女の夢)」。つまりシンデレラですか…

 

映像を楽しむ一方、ここで食事もしてきました。

地下2階にある「鼎泰豐(ディン・タイ・フォン)」。

台北に本店がある超人気店で、ショウガ入りのたれで食べる、肉汁スープたっぷりの小龍包は本当に美味しかったですね。

食べるのに気を取られて、料理の写真を撮るのは忘れてしまいました…

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撮影カメラ   ソニーRX100

 


ボケてもズレても…

2012年12月08日 | カメラ

リコーの新技術

デジタルカメラ関係の情報を見ていると、時々面白いものに出くわします。

日経BP社の「Tech-On!」に「被写界深度3倍カメラと6色認識カメラをリコーが披露、産業向け」というニュースが出ていました。

『リコーは、開発を進めている2つの産業用カメラを「国際画像機器展2012」(12月5日~7日にパシフィコ横浜で開催)に出品した(ブース番号62)。一つは通常に比べて被写界深度が広いカメラ。もう一つは通常に比べて多数の色を識別できるカメラである。』

へえ~ 面白いじゃないですか。画像機器メーカー関係の方はすでにご存じでしょうが…

 

これ以上の詳しい記事は、会員登録をしないと読めないようになっていますが、リコーのページを見れば内容が出ています。

さらにデジタルカメラの未来を予想させるようなことも書かれていました。

 

「リコーの技術/イメージング/デバイス」のページによると、

被写界深度拡大カメラとは

『専用レンズと画像処理内蔵の専用カメラから構成されています。一般的なカメラでは絞りを絞ることにより被写界深度を伸ばせますが、画像が暗くなってしまいます。本カメラでは明るさを維持したまま被写界深度を伸ばすことができます』とのこと。

つまり明るいパンフォーカスですね。産業的には、バラバラな位置にある製品のQRコードを一度に読んだり、斜めになった文書をOCRで読み取ったりという例が紹介されています。

一方、マルチスペクトルカメラは、

ちょっと専門的で難しいのですが、カラーフィルタを内蔵したレンズ+複数の分光情報をセンサ画素に振り分ける「マイクロレンズアレイ」+「画像処理部」からなっていて、たとえば普通のカラー画像では分からない塗装の色検査、果物の糖度や鮮度、医学的な疾患重症度などを測定できるそうです。

人間の目を越える色の認識ということでしょうか。

 

発想の転換

この背景にある「JOIPO(Joint Optics/Image Processing Optimization)」というリコー独自の技術が、示唆に富んでいて面白いです。

リコーのページから引用させてもらうと、

『従来の設計手法では、高画質のレンズ光学設計と高品質のデジタル画像処理を別々に設計し、画像システム全体を構成する方法でした。それに対してJOIPOでは、デジタルセンサー上に一時的に形成される中間の光学画像は人間ではなくコンピュータが“見る”に過ぎないので、光学センシングの段階では画像は“美しく見える必要はない”という気付きから生まれたものです。このことによって、より自由で大胆な発想で設計することが可能となり、従来の設計手法による画像システムの限界を超えることが可能になります。』(下線部は当ブログ付加)

つまりレンズからセンサー上に投影される画像は完成品でなくていいというのです。

 

これまで、とくにフイルムカメラ時代は、高品質なレンズによってフイルム上にシャープな像を結ぶことを至上命題として、レンズとカメラの開発が進められてきました。

ザイデルの5収差、色収差を可能な限りなくすために、非球面レンズ、蛍石レンズ・異常分散(特殊分散)レンズなど、とかく高価な材料のレンズを組み合わせてきたのがこれまでのレンズの歴史です。

ところが、リコーの技術では、レンズの収差つまりボケやズレなどが残っていてもOK、それはデジタル画像処理で直せる、というわけです。

 

これによって何が素晴らしいかというと、レンズ構成が簡単になること。

リコーのページには、

『JOIPOを用いて設計した画像システムでは、従来のシステムよりレンズ枚数を少なくすることができます。なぜなら、収差・ボケ等の画像劣化を高コストなレンズ光学系だけで吸収する必要がなく、後のデジタル画像処理で修復可能だからです。レンズ枚数が少なくなることで、光学系を格段に小さくすることができます。』とあります。

当面は産業用でしょうが、これって、レンズとセンサーが一体になっているリコーのデジタルカメラ「GXR」のユニットに使えそうではありませんか…

JOIPOの設計手法はアメリカ発。2005年末頃、米Silicon ValleyにあるRicoh Innovations Inc.(RII)で開発されたそうです。

 

デジタルカメラの世界はハード面より画像処理に重心が移っていくのかもしれません。

キヤノンのEOS 5D MarkⅢと同時期に出たDPP新バージョンの機能「デジタルレンズオプティマイザ」も、レンズの設計上、対処が難しい収差や小絞りによる回折現象、 ローパスフィルターの影響を画像処理で補正するものです。

(個人的には、この機能を適用することで、並のレンズが高級なLレンズになったような印象を受けましたね。)

 

リコーの設計手法をキヤノンやニコンがもっと進めてくれれば、あのでっかく重い大口径レンズや望遠レンズを振り回さなくてもよくなる時代が来るかも、と夢想したりもします。

ただ、フイルムとの完全決別、レンズでもうけられなくなるという経営上の問題も出てくるでしょうけど…

 


東京散歩 PartⅠ

2012年12月07日 | 日記

東京・上野の都美術館で開かれた「第16回総合写真展」(12/5~12/11)を見てきました。

年1回、全国の写真愛好家に発表の場を提供する、大規模な公募展です。

 

出品目録によると、今回の応募は計4036点。このうち審査で入選以上となった作品2529点が展示されています。

私の作品(半切)も下位入賞ながら、展示されていました。

ただ、都美術館の4つの部屋に分かれているので、自分の作品を見つけるのにも迷うはめに… やれやれ。

これだけ作品数が多いと、入選すること自体はそれほど難しくないのかもしれません。しかし、それに満足せず上位の賞を取ろうとすると、中にはプロを目指している人もいて、それほど簡単ではないようです。

内閣総理大臣賞を受賞した作品は、バングラデシュでレンガ運びの人を撮影したものでした。茶色のモノトーンに近い表現で、どういうふうに画像処理されたか分からないのですが芸術性が感じられました。

他の作品も、それぞれインパクトのある、訴える力を持ったものが多かったですね。大いに参考になりました。

 

作品の大きさとしては全紙と半切の2種類。会場ではどうしても全紙の作品が映えます。

そうなると、画質の面から考えて、フルサイズ機を買わないといけないかも。

フルサイズ用の高級レンズも欲しい。いよいよカメラ道楽の沼にはまりそう…

 

まだ晩秋の気配が残る上野恩賜公園。

上野の森美術館で「ツタンカーメン展」が開かれていました。

 

久しぶりに東京に来たので、カメラ散歩をしてみました。

まずは注目の東京スカイツリー。上野駅に面した公園前のバス停から、直通シャトルバスが出ていて便利です(所要30分前後、200円)。

ライトアップされた東京スカイツリー。

 

展望デッキ(第1展望台 350m)へ上るのに、待ち時間は約30分。夕方のためか、予想していたほどの大混雑ではありませんでした。入場料金は大人2000円(当日券)。

エレベーター内部の美しいアートパネル。全部で4種類あり、これは「祭の空」。

 

これは「墨田川の空」。江戸切子で隅田川の花火をイメージしたそうです。

アートパネルを見ているうちに、約50秒で展望デッキに到着。あっと言う間でした。

 

展望デッキから夜景をながめる人たち。

さらに上の展望回廊(第2展望台 450m)にも上がりました。待ち時間は10分程度。入場料金は大人1000円(当日券のみ)。

 

展望回廊。チューブ状で、足元に下の景色が迫り、ちょっと怖い。

 

展望回廊から見た夜景。東京タワーや隅田川が見えます。

夜景を楽しんだあと、展望デッキに下りました。

 

3層になっている展望デッキの、一番下のフロアには「ガラス床」があります。

強化仕上げのガラスは大人が乗っても大丈夫。とはいえ、はるか下の地上が見え、スリル満点。

ガラス面に足をのせるときはコワゴワでした。

 

スカイツリーの中にはレストランやカフェ、グッズ売り場もあって賑わっていました。

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撮影カメラ   

  ソニーRX100

    展望回廊と夜景は、キヤノンEOS X4  EF-S17-85mm f/4-5.6 IS USM


大阪駅・イルミとグルメ

2012年12月04日 | イベント

JR大阪駅(大阪ステーションシティ)のイルミネーションを見てきました。

「トワイライト ファンタジー」と題して、11月16日から来年1月20日まで(一部は12/25まで)、大阪駅周辺をイルミネーションで飾り、音楽イベントも催されます。

12月29日には音と光の競演「第九コンサート」があるそうです。

プラットホームの上にある「時空(とき)の広場」のイルミネーションがきれいでした。

「時空の広場」。待ち合わせなどにお勧めの場所。

 

天井が高いのでダイナミックです。

 

「アトリウム広場」のツリ―。

 

JR大阪駅南ゲート広場。

 

10月31日に開業した大阪駅西側の「エキマルシェ大阪」をのぞいてきました。

「大人のみちくさ」がコンセプトとか。服飾、雑貨、グルメの店があります。

 

これはレディスファッション・生活雑貨のお店。

 

グルメゾーンはまるでデパ地下。

JRで帰る前にちょっと寄って、惣菜を買えるのがいいですね。

 

お菓子や甘いものも色々。これはお洒落なドライフルーツ。

 

イ―トインコーナーもあります。関西初出店の「だし茶漬け えん」で一服。

「焼き鮭といくらの親子だし茶漬け」(800円)。太りすぎないように、ご飯は「小」にしました。だしが絶品でおいしかった~

 

このほか、牛たんやもつ鍋のお店、酒場などもあって、仲間と盛り上がるのに利用できそう。

 

買って帰ったのは中華点心「PAOPAO」の「スタミナギョーザ」(10個 598円)と、タイ惣菜「チャンロイ」のサラダと唐揚げ(計633円)。

ギョーザはもっちりして美味しかったし、タイの惣菜も辛くて奥深い味。ビールに合いました。

 

ざっと回った感じではデパ地下より珍しい店が多いようで、これからも時々“道草“してこようと思っています。

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撮影カメラ   ソニーRX100

 


ポラロイド新製品

2012年12月04日 | カメラ

ポラロイドというカメラは過去のものかと思っていたら、まだあるんですね。

テックウィンドという会社から、ポラロイド製のインスタントデジタルカメラ「Z2300」が発売されました(写真はフリー画像)。

Polaroid インスタントデジタルカメラ Z230E これ一台でその場でプリント【平行輸入品】

以下は価格.com新製品ニュースからの引用。

『撮ったその場でカラープリントができる、3.0型液晶塔載のインスタントデジタルカメラ。米ZINK Imagingが開発したZINK Zero Ink Printing技術を採用する写真紙「2 x 3 PREMIUM フォトペーパー」(5cm×7.6cm)を使用することで、インクカートリッジやリボンを使わずに印刷が可能だ。

ZINK Zero Ink Printing技術は、ボディ内のプリンターヘッドから写真紙に熱を加えて結晶を崩し、発色させる仕組み。』

 

センサーは1000万画素。最大で6倍のデジタルズームが可能で、動画も撮れるそうです。外見もそうですが普通のコンパクトデジタルカメラのよう。昔の箱型カメラのイメージではありません。

1枚プリントするのに1分かかるというのは、ちょっと遅い感じもしますが、みんなでワイワイ言いながら、出来上がりを待つのも面白そうです。

市場想定価格は19,800円。

デジカメWatchにもニュースが出ていて、これによると、フォトキナ2012に出品されていたカメラだそうです。

 

インスタントカメラといえば、すでに富士フイルムの「チェキ」があります。すぐ写真ができあがるという、この種のカメラはやはり一定の需要があるんですね。

自分で使ったことはないのですが、海外で撮影している日本のプロカメラマンが使っている話を読んだことがあります。

外国の街で娘さんを写すのはなかなか骨が折れるそうですが、この「チェキ」で娘さんを写してあげると仲良くなれるので、愛用しているとか。

 

日本でも同じことができそうですが… 変な下心で悪用するといけませんね。


ミラーレスパーティー

2012年12月01日 | カメラ

ミラーレスカメラを擬人化した「The Mirrorless Party」という動画がユーチューブで公開されています。

「面白い。爆笑!」という声もある半面、キヤノンユーザーは面白くないかもしれませんね。

「EOS M」を茶化した動画ですから。

もともとはTheCameraStoreというカナダの写真用品アウトレットがEOS Mのレビューをした中のひとコマのようですが、好評(?)だったのか、その部分だけ抜き出したものが単独でアップされていました。

 英会話がからきしダメで、断片的にしか分からないのですが、大体次のような筋でしょうか。

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ミラーレスカメラ達がパーティーで談笑しています。

集まっているのは、どうやらSONY α NEX-6、Nikon 1 J1、LUMIX GF5、富士フイルム X-E1という面々。

そこへ遅れて、キヤノンEOS Mが「やあやあ」と言いいながら入ってきます。ミラーレスの中間入りをしようという訳。

LUMIX GF5から「遅すぎよ!」とブツブツ言われるEOS M。

それでもEOS Mは「でかいセンサーが付いてるんだぜ」と、レンズを外して見せようとします。こういうの、パーティーでは場違いな感じですね。

「やめて!」「レンズは付けておけよ」と、みんな後ずさりして、せっかくのパーティの雰囲気がぶち壊し。

そこへやってきたのが、あのライカM-E様。そういえば、ライカのレンジファインダー機もミラーレスでした。しかし“格”は段違い。

外観が似ている富士フイルム X-E1が、さっそくすり寄って記念撮影となります。

シャッターを次々に切るSONY α NEX-6、Nikon 1 J1、LUMIX GF5の3機。

ところがEOS Mはレンズをジ―コ、ジーコ動かすだけ。

どうやらAFが合わないみたい。けげんそうなライカM-EとX-E1。

結局EOS Mはモタモタした挙句、AF補助ランプをピカリ。

この様子に一同大笑い。X-E1なんかのけぞっていますね。この辺の演出、うまい。

馬鹿にされたEOS Mは泣きじゃくりながらパーティ会場の外へ。

そこへ、PENTAX K-01が通りがかり、慰めます。どうやら彼もパーティに呼ばれていなかったみたいですね。

「一緒に遊ぼう、いとこのQも向こうにいるんだ」

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まあ、お遊びなので、「EOS M」ユーザーは気を悪くしないで下さいね。実際の「EOS M」はこんなにはAFが遅いこともないし(遅いことは確かですが)、そのうち新しいファームウエアで良くなるでしょうから。

キャノンとしては、ミラーレスという新しいジャンルでの第一号ですから、いたらないところがあってもまあ大目に見てやってよ、という気もします。

ところでこの動画にはオリンパスが登場しません。どうなっているんでしょうか。

無視されたのかな? そうだとすると、一番気を悪くするのはオリンパスユーザーかも。