桜が各地で満開だと言うのに、大阪・梅田のヨドバシをウロウロ。もったいない話です。
キヤノンの望遠ズーム EF70-300mm F4-5.6L IS USM が重く、体に負担が来ていたのでリング式三脚座 を買いました。17,170円。
こういう付属品、最初から同梱してほしいのですけどね~
それはさておき、店内にある新しいカメラも色々試してみました(カメラを持っていなかったので以下、写真はいずれもフリー画像)。
◆ライカ風カメラ
考えているのは、スナップ、ポートレート、風景などを気軽に撮れるカメラ(フルサイズ機は、比較的軽いキヤノンEOS 6D でも場合によっては重々しすぎるので)。
・外観がライカのような感じ(できればレンジファインダー風)
・レンズ交換式
・軽い
・軽快に撮れ、連写機能も優れている
・画質が良い
そんなカメラがないかな… と。
昔、アンリ・カルティエ=ブレッソンや木村伊兵衛といった写真家が、小型のライカでさりげなく良い作品を撮っていた--- ああいうスタイルに憧れます。(ライカは小型にしては軽くはありませんでしたが)
一案としては、前から注目していたパナソニック「GX7」(写真)。
フォーサーズサイズのセンサーにしては画質がよく、“パナソニック製ライカ”の良いレンズが次々出ているのが魅力。
そのほかに、オリンパス、富士フイルムのミラーレス機も色々ありますね。連写性能ということでは「ニコン1 V3」にも期待が(4月17日発売予定)。
◆ソニー「α6000」と出会う
売り場のカメラを手にとっているうちに、「オヤ、意外にいいな」と思ったのが3月14日に発売されたばかりのソニー「α6000」(写真)。
NEX 7 / NEX 6 の後継機「α6000」(2430万画素)。
外見はソニーのこれまでのNEXシリーズを基本的に踏襲、とくに新しいという印象はありません。
しかし試してみると連写性能が抜群! AF追随で最高11コマ / 秒。
APS-Cサイズセンサーでこの速さは魅力。(APS-C一眼レフ、キヤノンEOS 7Dは最高約8コマ/秒ですから)
連写音も快感… 。店で見かけたらぜひ試してみてください。
連続撮影枚数については、JPEGで49枚、RAW+JPEGという一番データ量の多い画像でも連続21枚撮影可能。
連写のコマ数、連続撮影枚数ともNEX 7 を上回っています。
AFのスピードも速かったですね(ソニーによると世界最速の0.06秒)。像面位相差AFとコントラストAFを併用する「ファストハイブリッドAF」。
像面位相差AFセンサーを採用する機種はほかにもありますが、大体中央部に固まっているのが普通。「α6000」はそのセンサーが179点と、画面のほぼ全域をカバーしているのが特徴です。
おまけに軽量。ボディーのみで285g。
キットレンズのE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS を付けているとほんとに持つのが楽で、一眼レフとは大違い。
電子ビューファインダー付き。144万ドットと、NEX 7 / NEX 6 よりドット数が少なくなったものの、見にくいということはありません。
さきに挙げた「こんなカメラが欲しい」という個人的要件をほぼ満たしてくれています。
値段も手ごろ。上記レンズキットのメーカー価格は 78,857円(税別)。「ウ~ン、いいなあ」と、思わず衝動買いしそうに…
「まてまて、画質を確かめないと」と、その場は気持ちを抑え、帰ってきました。
◆画質はレンズしだい
その後、雑誌やネットでいろいろなレビューを見てみました。
CAPA4月号(写真)の「最新ミラーレスは一眼レフを超えたか!? ---高級ミラーレス vs 一眼レフ対決! 動体撮影力をチェック」という特集の中で、「α6000」が取り上げられています。
富士フイルム X-T1・オリンパス OM-D E-M1・ソニー α6000 vs キヤノン EOS70D・ニコン D7100という対決。
撮影コマ数は「α6000」の圧勝。合焦の正確さで優れている他機種もあるが、「α6000」はピントを外していても許容範囲。一番楽に動体撮影できる機種、との評価でした。
問題はレンズですね。
まず、コンパクトなキットレンズ E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS (写真)について2つのレビューを挙げておきます。
・『ソニーE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSは周辺部が甘いがとても便利なレンズ』(デジカメinfo / SLRGear)
・『ソニー E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS SELP1650 』(デジカメ比較レビュー)
後者のほうが一目瞭然かもしれません。
広角端の16mmでは周辺の解像度がかなり悪いです。絞ってもあまりよくならない感じ。
しかし、中央部は良さそうです。
25mmから50mmは周辺もキリッとします。
その辺を理解して使えば、便利なレンズかもしれません。
ダブルズームレンズキットについているもう一つのレンズ E 55-210mm F4.5-6.3 OSS(写真) については次のレビューがあります。
『ソニーE 55-210mm F4.5-6.3 OSSは望遠端でも良好な性能』(デジカメinfo / Kurtmunger)
『ソニー「E 55-210mm F4.5-6.3 OSS」 交換レンズ実写ギャラリー 』(デジカメWatch)
海外サイトでは「ボケがうるさい」という記述がありますが、そう悪いレンズでもなさそうです。
ソニーストアでは、このほか2本のツァイスレンズがキットとして用意されています。
・ツァイスズームレンズキット
Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS 付き
・ツァイス大口径単焦点レンズキット
Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA 付き
ちょっと高いですが、ツァイスレンズ付きというのは買い気がそそられますね。
これらについて、一応それぞれのレビューを挙げておきます。
『ソニーT* E 16-70mm F4 ZA OSSはハイクオリティなレンズだが色収差がかなり目立つ』(デジカメinfo / ePHOTOzine)
『Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS Eマウント初のツァイス銘ズームレンズ 』(デジカメWatch)
『ソニーSonnar T* E 24mm F1.8 ZAはEマウントでベストのレンズ』(デジカメinfo / SLR Lens Review)
『ソニー「Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA」 交換レンズ実写ギャラリー 』(デジカメWatch)
評価は色々。ただし、これらのレビューはいずれも「α6000」発売前のもの。「α6000」ではなく、「NEX 7」などのボディーに付けてテストしたものだということを前提に、ある程度割り引いて読む必要がありそうです。(中にはかなり古い記事もあります)
個人的には「ツァイス大口径単焦点レンズキット」(Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA 付き)が魅力的かな… と思いました。
◆その他の関連記事
・『素早いとはこういうこと α6000レビュー 』(Sorry Full)
・『Kasypa』(マップカメラ)
・『NEX-7の後継「α6000」登場! 「α7」と比較してみた!!』(ASCII.jp×デジタル)
・『ソニー、高速AFのミラーレスカメラ「α6000」 ---NEX-7とNEX-6を統合 位相差AFエリアも拡大 』(デジカメWatch)