チョコレートの消費量が多い国はノーベル賞受賞者を多く輩出していることを示した研究が、米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル(New England Journal of Medicine)」に掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。ココアや緑茶、赤ワイン、そしてある種のフルーツに含まれる抗酸化物質のフラボノイドは、「老化による認知能力の衰えを遅らせたり回復させたりする効果」があるとみられています。チョコレートの摂取により個人だけでなく人口全体の認知機能が改善されるとの仮説に基づき、各メーカーが公表する23か国の1人当たりのチョコレート消費量と、国民1000万人当たりのノーベル賞受賞者数の相関関係を調査したそうです。すると驚くべきことに、これらの間には「密接で顕著な線形相関関係」があることが分かったというのです。チョコレートの原料となるカカオ豆は、古代のアステカ人やマヤ人によって飲料の原料として利用されていたそうです。16世紀にスペインの征服者らが欧州に持ち込み、19世紀のスイスで現在食べられている固形のチョコレートに進化したそうです。チョコレート消費量・ノーベル賞受賞者数ともに最も多かった国は当然ながらスイス。米国、フランス、ドイツは中ほどの順位に付け、最下位グループには中国、日本、ブラジルが入ったそうです。唯一の例外はスウェーデン。国民1人が1年間に消費するチョコレートの量は6.4キログラムで、これを基に割り出したノーベル賞受賞者数は14人ほどだったそうですが、実際には32人もの受賞者を輩出。この理由はノーベル賞委員会(Nobel Committee)の「愛国的バイアス」が影響しているか、あるいはスウェーデン人が他国民と比べてチョコレートに対する「感受性」が特に高く、わずかな量でも認知能力を大幅に増幅させているかのどちらかとも。面白いことを考えますね。
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