花粉症の方の朗報です。森林総合研究所は、スギに花粉を作らなくさせる遺伝子(雄性不稔遺伝子)が遺伝子地図(連鎖地図)のどこにあるのかを明らかにしたそうです(健康美容EXPO)。最初に、当所がこれまでに収集してきたスギの遺伝子情報を利用して、2,431遺伝子からなるスギの遺伝子地図を作製したそうです。この地図情報を用いて、雄性不稔遺伝子が第9番目の連鎖群に存在することと、その地図上の位置を明らかにしたそうです。この遺伝子の近くのDNAマーカーを用いることで、解析に使用した交配家系では96%の精度で無花粉スギを正しく識別できたそうです。これにより、花を咲かせるまでわからなかった無花粉スギの実生段階での識別の道が拓かれたというのです。今後は、雄性不稔遺伝子の実体を解明し、花粉をつくらない遺伝子組換えスギの開発に利用し、それぞれの地域に適した無花粉スギを開発したいと考えているそです。花粉を作らないスギ、花粉症の人にはありがたい話ですね。
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