米国航空宇宙局(NASA)は、2020年に予定されている次期火星探査に向けた準備のため、アイスランドの溶岩原を火星に見立てて新型無人探査車の野外試験を実施したそうです(AFPBB NEWS)。NASAが派遣した15人の科学者と技術者は先月、首都レイキャビクから100キロ離れた現地に入り、3週間にわたり試作車を開発。火星の「代役」には、黒玄武岩の砂、吹きさらしの砂丘、岩だらけの高台などの特徴を持つ、アイスランドで2番目に大きいラングヨークトル(Langjokull)氷河のふもとに広がる溶岩原が選ばれたそうです。この場所が選ばれたのは、砂や岩が氷河から近くの川まで運ばれるにつれて、化学組成や物理的性質がどのように変化するかを調査するためだそうです。火星は平均気温氷点下63度の荒涼とした極寒の砂漠になる前は、亜北極の島アイスランドと多くの共通した特徴を持っていたと考えられているそうです。
https://www.afpbb.com/articles/-/3239920
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