急性大動脈解離の手術成績は年々改善しており、昨年発表された全国統計では手術死亡率は10%まで低下しています。海外では20%前後の死亡率が一般的かと思いますが、日本だけ抜き出た形になっております。
横須賀市立うわまち病院心臓血管外科における、急性大動脈解離の死亡率は現体制となった2016年9月からの27例のうち、死亡例は1例のみ(死因は悪性症候群の疑い)で、死亡率は3.4%となっています。当院のような一次~三次まで診療する救急体制でありながら、最初にファーストタッチする施設としては良好な成績といえます。この27例の中には90歳以上の症例が3例含まれており、90歳以上の症例は全例生存退院しています。
大学病院のような、一般病院から転送されて急性大動脈解離を受け入れる施設では、転送までの間に生存しそうな患者さんが選抜されているために良好な成績が多いのですが、診断のファーストタッチからかかわる施設では転送出来ないような、より重症の症例を扱うことが多くなるために、積極的に治療しようとするほど成績は悪くなる傾向があります。
ますます症例の蓄積が必要ですが、今後も良好な成績を維持すべく努力する必要があります。
横須賀市立うわまち病院心臓血管外科における、急性大動脈解離の死亡率は現体制となった2016年9月からの27例のうち、死亡例は1例のみ(死因は悪性症候群の疑い)で、死亡率は3.4%となっています。当院のような一次~三次まで診療する救急体制でありながら、最初にファーストタッチする施設としては良好な成績といえます。この27例の中には90歳以上の症例が3例含まれており、90歳以上の症例は全例生存退院しています。
大学病院のような、一般病院から転送されて急性大動脈解離を受け入れる施設では、転送までの間に生存しそうな患者さんが選抜されているために良好な成績が多いのですが、診断のファーストタッチからかかわる施設では転送出来ないような、より重症の症例を扱うことが多くなるために、積極的に治療しようとするほど成績は悪くなる傾向があります。
ますます症例の蓄積が必要ですが、今後も良好な成績を維持すべく努力する必要があります。