大動脈解離における送血部位は、
①大腿動脈、②腋窩動脈、③上行大動脈、④心尖部 と主に4つの部位があります。
横須賀市立うわまち病院では①安全で確実、②より速く人工心肺が開始できる、③創部の数を少なくする、④手技が簡便という観点から選別している関係上、選択の頻度は
①上行大動脈送血、②大腿動脈、③心尖部送血、④腋窩動脈送血の順です。
世間では、腋窩動脈からの送血が最も安全ではないか、として第一選択している施設もありますが、術前の慎重なCT評価を行うことで、どの方法も安全、確実な選択として採用可能と考えます。腋窩動脈には人工血管を縫着するため、20-30分人工心肺開始まで長く時間がかかります。夜間の緊急手術が多い大動脈解離の手術としては、より短時間で人工心肺を開始して、より短時間に手術を終えることができる方法を選択するということを考えると、腋窩動脈は最終選択になります。また、同じ理由で確実に救命できる方法を第一選択するということを考慮すると、置換範囲を出来るだけ小さくすることが理に適っており、弓部大動脈置換や大動脈基部置換を極力行わず、出来るだけ上行大動脈置換術にとどめることが重要です。
このことが結果的に限られた病院のリソースを有効に利用し、働き改革にも貢献する方法であると考えられます。
①大腿動脈、②腋窩動脈、③上行大動脈、④心尖部 と主に4つの部位があります。
横須賀市立うわまち病院では①安全で確実、②より速く人工心肺が開始できる、③創部の数を少なくする、④手技が簡便という観点から選別している関係上、選択の頻度は
①上行大動脈送血、②大腿動脈、③心尖部送血、④腋窩動脈送血の順です。
世間では、腋窩動脈からの送血が最も安全ではないか、として第一選択している施設もありますが、術前の慎重なCT評価を行うことで、どの方法も安全、確実な選択として採用可能と考えます。腋窩動脈には人工血管を縫着するため、20-30分人工心肺開始まで長く時間がかかります。夜間の緊急手術が多い大動脈解離の手術としては、より短時間で人工心肺を開始して、より短時間に手術を終えることができる方法を選択するということを考えると、腋窩動脈は最終選択になります。また、同じ理由で確実に救命できる方法を第一選択するということを考慮すると、置換範囲を出来るだけ小さくすることが理に適っており、弓部大動脈置換や大動脈基部置換を極力行わず、出来るだけ上行大動脈置換術にとどめることが重要です。
このことが結果的に限られた病院のリソースを有効に利用し、働き改革にも貢献する方法であると考えられます。