冠動脈バイパス術後に、新たな冠動脈病変が進行して再度冠動脈バイパス(CABG=Coronary Artery Bypass Grafting)を追加しなければならなくなった場合、どのようなアプローチがあるか。
①再胸骨正中切開で、癒着を剥離してCABGを追加する
②左開胸や上腹部切開のみで、再胸骨正中切開を避けてCABGを追加する
という選択肢があります。いわゆる後者はMICSアプローチでのCABG追加ということになりますが、こちらの最大のメリットはCABGが開存している場合は、その損傷のリスクを避けることが出来るということに限ります。しかしながら左開胸から上行大動脈への中枢側吻合や右内胸動脈の採取は困難と考えられますので、基本的には長めの大伏在静脈を採取して、下行大動脈や左腋窩動脈に中枢側吻合を行っての、左前下行枝、回旋枝領域への末梢吻合、と実施可能な手技は限られると思います。
①再胸骨正中切開で、癒着を剥離してCABGを追加する
②左開胸や上腹部切開のみで、再胸骨正中切開を避けてCABGを追加する
という選択肢があります。いわゆる後者はMICSアプローチでのCABG追加ということになりますが、こちらの最大のメリットはCABGが開存している場合は、その損傷のリスクを避けることが出来るということに限ります。しかしながら左開胸から上行大動脈への中枢側吻合や右内胸動脈の採取は困難と考えられますので、基本的には長めの大伏在静脈を採取して、下行大動脈や左腋窩動脈に中枢側吻合を行っての、左前下行枝、回旋枝領域への末梢吻合、と実施可能な手技は限られると思います。