心臓を停止させて行う心臓手術には心筋保護液を冠動脈または逆行性に冠静脈洞から注入して細胞レベルで心筋活動を停止させます。心筋保護液は心停止液とも言われ、英語では、cardioplegia、これをカタカナ読みで、カルディオプレジアって習いました。術中は、プレジアって呼んだりしてます。他施設ではカルデイオプレギーって呼ぶ施設もあると思います。CARDIOは心臓、PLEGIAは麻痺という意味の造語で、心臓を麻痺させる薬という意味です。ちなみに脳梗塞の後遺症な片麻痺は、ヘミプレジア🟰HEMIPLEGIAと言います。
さて、先日若手のドクターがカルテに、cardio pleasureと記載していて、ザブトン10枚!っとシャウトしてしまいました。今後は心筋を喜ばせてあげるように、手術したいと思います。同じ医局で教育を受けてきたはずですが、最近はギャグのセンスまで若手に教育してるとすると、医学教育も進化しているのだ、としみじみ思いました。
ま、現実は単なる勘違いでしたが。