はぶて虫のささやき

日々の出来事について、雑感を書いてます。
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(旧:はぶて日記)

何も考えないガキと、難しく考えすぎる大人

2003-11-22 | 日記
ちょっと前だが、18才と16才の男女のガキ二人が、それぞの両親を殺そうとして逮捕されたという事件があった。

これに対して、今週の「週刊新潮」のコラムでこんなことを言っている人がいた。

このガキたちが、両親を殺した後結婚して、しばらく後に心中するつもりだったと言っていることに対して「何が何だか、よくわからない。どうしてこうなるのかが、理解できない」と言う。

さらに「もはや短絡的犯行ですらない。『結婚したい』と『家族を殺す』の間がわからない。『家族を殺す』と『心中する』の間もわからない。どのような回路をたどってこうなるのかが、どうにもわからないのである」とも言っている。

別にそんなに難しいことではないように思うのだが。

単に、両親がうざかったから「殺そう」とした。
お互い好きだったから「結婚しよう」とした。
現状がイヤで死にたくなったから「心中しよう」とした。

ただ、それだけのような気がするが、どうだろう。

それを、無理矢理結びつけようとするから、わけがわからなくなる。

年令的にも、両親の存在が疎ましく思われる時期でもあるし、「いなくなってしまえ」と思ったところで不思議ではない。
何も考えてないヤツらだから、すぐに「じゃあ殺してしまえ」に繋がっただけだろう。

それぞれの気持ちと行動がすぐに結びつくのは、途中何も考えてないからだ。
ただ、「結婚」の前に「心中」はできないから、そこだけほんのちょっとだけ考えて、「結婚」してから「心中」しようとしたのだろう。

こんな頭の悪い連中の行動に対して、いちいち意味を考える必要などない。
それぞれの行動を論理的に繋げる必要もない。
考えるだけムダだろう。

だから、こいつらがもし両親殺しを達成し、目出度く結婚したところで、しばらくして心中するかどうかはわからない。
両親がいなくなったので「死にたくなくなった」かも知れないので、そうなると心中するのもやめるだろうし、お互い好きでなくなったら離婚もするかも知れない。
ただ、それだけのことだ。

今の若い人は「我慢」をしないと言う。
それは、同時に「こういう行動を取れば、その後どうなるか」ということをまったく考えていないということだ。

たぶん、今頃は両親を殺したことに対してかなり怒られただろうから、素直に「反省している」だろうし、もしかしたら「もう心中なんてやめよう」と思っているかも知れない。

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