はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

勝負事ですから!

2014-08-15 | 日記
プロ野球の解説者が、ある程度贔屓球団に偏った解説となってしまっているのに対して、「どちらも頑張れ!」なのが高校野球の解説。

それはそれで仕方がないとは言え、時に「いやいや、それは違うんじゃないの?」と思えるような解説がある。


昨日の佐久長聖(長野)対東海大甲府との試合。

2-1とリードしていた佐久長聖が、8回裏1死満塁から押し出しで追加点を挙げた。

しかし、その後の打者が併殺打を打って、この回は1点止まり。

この時解説をしていた元慶応大学の監督だった人は、併殺打で終わった直後に、「1点は取られましたが、その後併殺で切り抜けましたから、これで、まったくの互角になりましたねえ」と言っていた。

しかも、ちょっと興奮気味に。

はあ?

まったくの互角?

確かに、さらにダメ押し点が欲しかった佐久長聖は残念だっただろうし、一方の東海大甲府は、最少失点で抑えてほっとしたところだろう。

とは言え、最終回を迎える直前での貴重な追加点だ。

投手としては、願ってもない追加点だったはず。

1点差と2点差とでは、まったく展開が違う。

一人もランナーを出せない状況と、一人は出しても大丈夫というのでは、心理的にもかなり違うはず。

実際、東海大甲府の最終回の攻撃は、あっさりと3人で終わった。

投手も、かなり精神的に楽だったに違いない。

どちらも頑張れ!はいいのだけど、もう少し状況は正確に伝えるべきだろう。


しかもこの解説者、東海大甲府の攻撃が後一人となった時に、今度は「まだまだ諦めてはいけませんね」と言っていた。

いやいや、4点も5点も差をつけられているのならまだしも、まだ2点差なんだから、一人ランナーが出れば状況も変わってくる。

特に、ちょっとした打球もすぐに安打となったり、平凡な打球もエラーしたりする高校野球だ。

少なくとも、東海大甲府の選手たちは、諦めていないはず。

と言うか、アンタはさっき「これで、まったくの互角だ」と言っていたはず。

互角の精神状態で戦っている選手が、諦めるはずなんかなかろう。


何か、言ってることが支離滅裂で、いつもは人畜無害な内容なのでほとんど気にならない解説も、昨日はたまたま床屋で聞いていて、思わず「えっ?」と思ってしまったほど。

いくら、「双方のチームを応援しなければならない」とは言え、状況をよく見て解説してほしいものだ。

あそこは、「東海大甲府もよく1点で切り抜けましたねえ。これで、まだ行けるぞ!という気になると思いますので、最終回何とか頑張ってほしいですね」という程度でいいと思うぞ。

他の解説者なら、そんなことしか言わないし。

だって、状況としては、佐久長聖の方が圧倒的に有利だもの。


試合なんだから、どちらかが勝って、どちらかが負ける。

どうせ無難なことしか言わないのだったら、無難な解説に終始すればいい。

冷静に解説できないのだったら、解説なんか引き受けるな。


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