たまには、私だって・・・

日本シリーズは、結局日本ハムが優勝した。

「北の大地に初の栄冠」・・・・って、当たり前だろう。
今まで、北海道にプロ野球チームがなかったんだから。

高校野球と違って、地域で比較したって、何の意味もないだろう。

でも、両チームともに応援してもいないのに、今回の日本シリーズは、何だかよく見た気がする。

これも新庄効果か？
というのは、もちろんウソだが、何だかんだ言って新庄の存在は大きかったのかも知れない。

発言を聞くたびに「何アホなことを言ってるんだ」と思ったものだが、皆を惹きつける力は、相当なものだったのだろう。

ある新聞で、新庄を長嶋と比較して「新庄の記録は、長嶋の記録には遠く及ばないが、両者には共に観客を惹きつけるものがあった」という意味のことを書いているヤツがいた。

冗談じゃない！
長嶋の場合は、観客を惹きつけたのではなく、マスコミが勝手に盛り上げて、観客がそれに乗せられただけ。

「今のは、観客のために打ったヒットです」なんてアホなコメントを、マスコミもよくできたものだ。
少なくとも、長嶋自身に、観客を喜ばせようとする気持ちがあったとは思えない。

来た球を打ち、飛んできた球を捕る、ただそれだけ。
発言を聞いていても、よくわかる。

「わが巨人軍は・・・」などという言い方に、観客に対する感謝の気持ちなど微塵も感じられない。

それに対して、新庄にはそれが感じられた。
いろんなパフォーマンスには、賛否両論あったが、喜んだファンがいたことも事実。

しかも、「札幌ドームを満員にする」と豪語して、実際にそれを成し遂げた。
東京ドーム（後楽園）みたいに、誰がどんな試合をしようが満員になる球場とは、わけが違う。

こればっかりは、認めないわけにはいかない。

私が、あんまり人を褒めると、何かオチがあると思う人がいるかも知れないが、今回は、本当にそう思っている。

でも・・・やっぱり、コメントはアホ丸出しだよなあ。

「持ってる。オレって、ホント持ってるよ」ってコメント。

ヒーローのコメントにしては、あまりにも軽すぎる。

それにしても、中日の谷繁。
新庄の最後の打席で、新庄が泣いているのを見て「泣くな！全部ストレートで勝負するから」と言ったのだそうな。
新庄もこれに応えて、３球ともフルスイングして、見事に三振！

こういう話って、結構好きです。