そんな解説で大丈夫か？

昨日の日本シリーズ第４戦。

１－０で勝っている日本ハムが、５回表に２死３塁のピンチ。
ピッチャーは、シーズン中に同じ場面で降板されられたことに不満をあらわにして、謹慎処分を食らった金村。

まったく同じ場面で、監督のヒルマンがマウンドに行った。
何を言ったのかはわからないが、ここでの解説陣のコメントが気になった。

確か水上だったと思うのだが、「ここは替えてほしくないですねえ」という情けないコメントの後に、「（マウンドに行ったのは）いいタイミングだったと思います」と言った。

つまり、「ここはお前に任せたぞ」いという意思を伝えに行ったので良かった、ということなのだろう。

私は違うと思う。
「お前に任せた」という意思を伝えるのであれば、ベンチで黙って座っていればいいだけの話。
わざわざマウンドに行く意味はない、と思う。

ピッチャーからしてみれば、ベンチでどかっと座っているだけで、「替えるつもりなんかない」ことはわかるのに、わざわざマウンドに来るということは、「もしかして・・」という気持ちが湧いてこないとも限らない。
少なくとも、私だったら「何しに来るんじゃい！」と思うだろう。

結果的に、金村は後続を抑えたが、もし打たれていたら、監督の采配（？）ミスにもなりかねないプレーだったと思うのだが。

水上は、その後も変な解説をしていた。

５回裏に日本ハムが２点追加した後の１死１・３塁で、代打マシーアスがセカンドゴロを放った時、３塁ランナーの稲葉は、「当然」のごとくホームへ突っ込み、挟殺プレーに持ち込んだ。

別に、何の変哲もない、ごく当たり前のプレーなのだが、水上はこれを絶賛。

「いやあ、稲葉はよく粘りましたねえ」だって。

別に粘ったわけでも何でもなく、普通に挟まれただけ。
中日にしてもミスはなく、バッター・ランナーが２塁まで行ったのは、ある意味仕方がない。
にもかかわらず、このおっさんは、いったい何に感動したのだろうか。

しかも「稲葉ほどのベテランが、ここまでやるんですから」などと、まったくわけのわからないことを言っていた。
あれって、セオリーだと思うのだが。

現役時代は割といい選手だったのは認めるが、解説はもうやめた方がいいんじゃないのか。

それにしても、昨日の放送はテレビ東京だったせいか、解説陣は地味な連中ばかり。
まともだったのは駒田くらいだった。