はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

投票結果を尊重しましょう!?

2015-02-23 | 日記
沖縄・与那国島で、島に陸上自衛隊を配備させるかどうかを住民投票で決めよう、ということで実施した結果、賛成派が反対派を抑えたとのこと。

まあ、国防に関する事項を、たった1000人ちょっとの住民によって決めよう、なんてことを平気でやること自体異常だけど、そのために中学生や永住外国人にも投票権を与えようとしている時点で、反対派の考えていること自体が異常であることがわかる。

つまり、反対するためには手段を選ばない連中。

だいたい、中学生が国防に関してまともな意見なんて持っているわけがないだろう。

たとえ「ボクはこう思う」とはっきりと主張したところで、所詮はまわりの大人たちに影響されているだけ。

また、外国人というのがどこの国の人かはわからないけど、万が一「あっち系」であったとしたら、「自国の利益」を考えるという観点からすると、彼らにとってみれば「自衛隊なんて、ない方がいい」ということだから、反対してもおかしくはない。

そこまでして住民投票にこだわり、おそらく「これなら勝てる」と思ったのだろうけど、結果は少し差がついての敗北。

さて、反対派は、この結果に対してどう反応するのだろうか。

今度は「少数意見が反映されないのはおかしい!」とか言い出しそうな気がする。

それとも、政府が住民を脅した、とか何とか言い訳するつもりだろうか。


さて、そんな反対派の心の拠り所とも言えるであろう朝日新聞の看板コラム。

今回の住民投票の結果については触れていないのだけど、「多数派の言うことが正しい」という理屈をこねているので紹介します。

2月23日の作品です。

例によって、全文引用します。

<天声人語>
天気図もなかった昔、荒れる海をなだめようと様々なものが海中に捧げられた。平安前期の船旅をつづった「土佐日記」にも、筆者の紀貫之(きのつらゆき)が大荒れの海に鏡を投げ入れるくだりがある▼いよいよ船が危うくなり、船頭は何か神がほしいと思う物を奉(たてまつ)れと言う。貫之がたった一つの貴重な鏡を泣く泣く投じると、海は鏡の面(おもて)のように静まったそうな。昔読んだそんな話を、沖縄・辺野古の海に巨大なコンクリートブロックが投入されている記事を見て、思い浮かべた▼サンゴの海に神あらば、ぶくぶく沈んでくる塊に顔をしかめたか。いや、それにもまして、尊ぶべきものを尊ばない政府を嘆いているかもしれない。沖縄が示した民意のことである▼昨年秋の県知事選では辺野古への基地移設に反対する翁長雄志(おながたけし)氏が選ばれ、暮れの衆院選では4小選挙区とも反対派が勝った。ところが民意は黙殺されて、既成事実が着々と積まれているのが現状だ▼「民主主義はもうこりごりだ」と言っていたコザ市(現沖縄市)の元市長、大山朝常(ちょうじょう)さんのことが、あらためて思い出される。本土による、本土のための民主主義が小さな島を圧している。そんな悲憤を抱えて16年前に97歳で他界された▼鏡の話に戻れば沖縄は鏡だと思う。賛同者には厚く、異なる意見には冷ややかな現政権の「民主主義」をはっきりと映す。埋め立てより沖縄との溝を埋める努力が先であろう。一度も会っていない首相がまず知事と会って、そこから始めるほかはない


まず、サンゴの海にコンクリートブロックを投入することから、「土佐日記」の「荒れた海を静めるために鏡を投げ入れる」というエピソードを思い浮かべるなんて、すごい発想だなと思う。

だいたい自分たちでサンゴに傷つけたくせに、「心ないダイバー」のせいにしようとした朝日新聞が、サンゴを守れ、などと主張すること自体噴飯ものだ。

何が『尊ぶべきものは尊ばない』だか。

日本の尊ぶべきものを、すべて否定するようなことばかりしている新聞が、よくそんなことが言えるなと思う。

まさに厚顔無恥そのものだと思う。

そして問題の個所。

暮れの衆院選で反対派が勝ったからと言って、それが自分たちの主張通りであれば、「これが民意だから尊重しろ」と言っているのだが、もし自分たちの主張通りにならなければ「少数意見を尊重しろ」と言うに違いない。


他にも、『民主主義はもうこりごりだ』だとか『本土による、本土のための民主主義』だとか、言っていることの意味がよくわからない。

最後の『沖縄は鏡だと思う』の部分は、さらにわからない。

何だろう『異なる意見には冷ややかな現政権の「民主主義」』って。

朝日新聞は、民主主義のことをいったいどうとらえているんだろう。

と言うか、それ以前に「お前が民主主義のことを語るな」と言いたいくらいだ。

『埋め立てより沖縄との溝を埋める努力が先であろう』などは、ウマいことを言っているつもりだろうけど、そもそも溝を作っているのは、アンタらではないのか、と思うわけです。


いずれにしても、相変わらず読むたびに腹が立つコラムでした。



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