昨日行われた「M-1 2023」
今回も、基本的には前回同様で「決勝当日にゲストが1組ずつくじを引き、順番にコンビがネタを披露する形式」であった。
優勝者の決定方法も昨年と同じで、敗者復活勝者を含めて10組がそれぞれネタを出し合い、得点の上位3名が決勝に進出し、最後は得点ではなく、審査員により「誰が面白かったか」の獲得票数で決める、というやり方だ。
出場者と出演順は、以下の9組と敗者復活戦を勝ち抜いてきた1組。
その1組とは、シシガシラだった。
さや香、ヤーレンズ、令和ロマン、カベポスター、マユリカ、真空ジェシカ、モグライダー、くらげ、ダンブラムーチョ
演じる順番
1.令和ロマン
2.シシガシラ
3.さや香
4.カベポスター
5.マユリカ
6.ヤーレンズ
7.真空ジェシカ
8.ダンビラムーチョ
9.くらげ
10.モグライダー
なお、今回の審査員は、立川志らくに替わって海原ともこが入った。
山田邦子
博多大吉
サンドウィッチマン・富澤
海原ともこ
ナイツ・塙
中川家・礼二
松本人志
以下、出演者順に私の感想・評価と実際の獲得点数をつけてみました。
・令和ロマン(A)648
「少女マンガでの出来事」ネタ
テーマというか、目のつけどころが良かったと思う。
ところどころのやり取りや後半に向けての展開がちょっと弱かったような気がするが、トップバッターとしては元気いっぱいで、面白かったです。
個人的には「もしかして日体大?」には大笑いしました。
・シシガシラ(C)627
「言ってはいけない言葉」ネタ
「ハゲ」という言葉を使わずに笑わせた敗者復活戦でのネタとは違うものを持ってきたが、逆に「ハゲ」を連呼しすぎ。
言ってはいけない言葉を扱うネタなのに、よりによって「ハゲ」だけを取り上げて強引に進むのはどうかと思う。どうせなら、出だしの「大当たりの合コン」ネタで突き進めばよかったのに、と思う。
・さや香(A)659
「ホームステイ」ネタ
さすがの実力者で、全体的には大笑い。
ただし、オチは(二人で受け入れを拒否!)は、このコンビにしてはちょっと残念。
でも、面白かったです
・カベポスター(B)635
「願い事が叶うおまじない」ネタ
淡々とした口調なのに、独特の味があって面白かった。
ただ、盛り上がりにはちょっと欠けたかも?
・マユリカ(B)645
「夫婦の倦怠期」ネタ
普通の会話かと思いきや、突然展開が変わるので、意外性があって面白かった。
・ヤーレンズ(C)656
「引っ越し」ネタ
ツッコミの方は独特のワールドを持っているが、全体的にはあまり笑えなかった。
面白いとは思ったが、爆発力には欠けると思ったので、この高い点数には納得できない。
・真空ジェシカ(D)643
「ビー画館」ネタ
ボケがつまんなすぎて、個人的にはまったく受け付けず。
エー画館、ビー画館・・・というネタで笑いを取れると思っている時点でセンスがないと思う。
・ダンビラムーチョ(D)631
「カラオケボックス」ネタ
冒頭から二人で歌いまくるだけで、それだけでもうるさいのに、それが最後まで続くので、ただウザいだけだった。
・もぐら(D)620
「31アイスクリーム」ネタ
相方の方が、いろんな銘柄を知っているのはスゴかったけど、さすがに「好きな数字」のところはミスだろう。全体的に笑えなかった。
「ミルクボーイを超えていない」という松本人志のコメントがすべて。
・モグライダー(C)632
「にしきのあきら」ネタ
昨年は美川憲一で、今年はにしきのあきら。
芝が相方のともしげをイジるいつものパターンは笑えたけど、M-1のネタとしては弱すぎるかも。
以上の結果、決勝戦の残ったのは、さや香、ヤーレンズ、令和ロマンの3組。
決勝戦の順番とネタは以下の通り。
・令和ロマン(C)
「お薦めのドラマ」ネタ
やっちまったなあ、というのが第一印象だった。
随所に笑いはあったけど、ネタとしてみれば「う~ん」と言わざるを得ない。
・ヤーレンズ(C)
「ラーメンが好き」ネタ
ボケ担当がマシンガンのようにボケまくるのはいいのだけど、1回戦よりも笑えなかった。
とにかくボケのしゃべりが妙味だけど、ネタとしてはやはり弱いと思う。
・さや香(C)
「見せ算」ネタ
かなり難しいネタを持ってきたが、これこそ「やっちまったなあ」である。
着眼点がどうのこうのより、とにかく笑えるところがなかったのは致命的だったと思う。
そして優勝は・・・
令和ロマン!!
7人中4人が推していたが、ヤーレンズも3票取っているので、まさに辛勝である。
最終的な順位は以下の通り。
ついでに、個人的に順位も( )につけてみました。
1位:令和ロマン (2)
2位:ヤーレンズ (1)
3位:さや香 (3)
4位:マユリカ(4)
5位:真空ジェシカ (10)
6位:カベポスター (5)
7位:モグライダー (6)
8位:ダンビラムーチョ (7)
9位:シシガシラ (9)
10位:もぐら(8)
全体を通して言えば、6組目のヤーレンズまでは、「今年もレベルが高いなあ」と思っていたのだが、真空ジェシカあたりから一気にレベルダウン。
特に決勝戦は、「史上最低!」と言ってもいいくらいヒドかったと思う。
1回戦の内容から、当然さや香が優勝すると思っていたのだが、決勝でまさかの「まったく笑えないネタ」を持ってきたので混戦となり、最終的には消去法で令和ロマンが残った、という感じだった。
今後、この上位3組がブレイクするかと言うと、何とも微妙だと思う。
いずれも平場でのトークが弱そうなので、劇場や単独ライブは盛り上がるだろうけど、「アメトーーク」とかのひな壇に引っ張りだこか、と言われれば「う~ん」となる気がする。
あと、今回初めて審査員となった海原ともこは、私も好きな芸人の一人だけど、今回は無難な審査というか、特に違和感もなく、まずまずだったと思う。
おまけで・・・
今回は、大会後に行われる「大反省会」もYoutubeで見てみた。
さや香の2本目のネタについて聞かれると、ネタを考えたというツッコミの新山が「1年前から決勝ではこのネタをやるつもりでいた。だから1回戦では決勝に行けるようなネタを考えた」と答えていた。
劇場ではそこそこウケていたようだけど、決勝ではやっている途中に「まったく笑わない人がいる」ということに気が付いて「ヤバい!」と思ったそうだ。
この手のネタは、単独ライブとかのネタの一つとしてやる分にはウケるかも知れないが、漫才の頂点を決める大会でのネタとしては、あまりにマニアックすぎると思う。
1本目の「ホームステイ」ネタが面白かっただけに、この作戦の失敗は結構大きいかも知れない。
そんなことより・・・
真空ジェシカって面白いか?
なぜか点数が高いのが理解できない。
ツッコミのうまさで何とか持っているだけで、ボケの内容がつまらなさすぎて、私としてはまったく受け付けない。
今回も、基本的には前回同様で「決勝当日にゲストが1組ずつくじを引き、順番にコンビがネタを披露する形式」であった。
優勝者の決定方法も昨年と同じで、敗者復活勝者を含めて10組がそれぞれネタを出し合い、得点の上位3名が決勝に進出し、最後は得点ではなく、審査員により「誰が面白かったか」の獲得票数で決める、というやり方だ。
出場者と出演順は、以下の9組と敗者復活戦を勝ち抜いてきた1組。
その1組とは、シシガシラだった。
さや香、ヤーレンズ、令和ロマン、カベポスター、マユリカ、真空ジェシカ、モグライダー、くらげ、ダンブラムーチョ
演じる順番
1.令和ロマン
2.シシガシラ
3.さや香
4.カベポスター
5.マユリカ
6.ヤーレンズ
7.真空ジェシカ
8.ダンビラムーチョ
9.くらげ
10.モグライダー
なお、今回の審査員は、立川志らくに替わって海原ともこが入った。
山田邦子
博多大吉
サンドウィッチマン・富澤
海原ともこ
ナイツ・塙
中川家・礼二
松本人志
以下、出演者順に私の感想・評価と実際の獲得点数をつけてみました。
・令和ロマン(A)648
「少女マンガでの出来事」ネタ
テーマというか、目のつけどころが良かったと思う。
ところどころのやり取りや後半に向けての展開がちょっと弱かったような気がするが、トップバッターとしては元気いっぱいで、面白かったです。
個人的には「もしかして日体大?」には大笑いしました。
・シシガシラ(C)627
「言ってはいけない言葉」ネタ
「ハゲ」という言葉を使わずに笑わせた敗者復活戦でのネタとは違うものを持ってきたが、逆に「ハゲ」を連呼しすぎ。
言ってはいけない言葉を扱うネタなのに、よりによって「ハゲ」だけを取り上げて強引に進むのはどうかと思う。どうせなら、出だしの「大当たりの合コン」ネタで突き進めばよかったのに、と思う。
・さや香(A)659
「ホームステイ」ネタ
さすがの実力者で、全体的には大笑い。
ただし、オチは(二人で受け入れを拒否!)は、このコンビにしてはちょっと残念。
でも、面白かったです
・カベポスター(B)635
「願い事が叶うおまじない」ネタ
淡々とした口調なのに、独特の味があって面白かった。
ただ、盛り上がりにはちょっと欠けたかも?
・マユリカ(B)645
「夫婦の倦怠期」ネタ
普通の会話かと思いきや、突然展開が変わるので、意外性があって面白かった。
・ヤーレンズ(C)656
「引っ越し」ネタ
ツッコミの方は独特のワールドを持っているが、全体的にはあまり笑えなかった。
面白いとは思ったが、爆発力には欠けると思ったので、この高い点数には納得できない。
・真空ジェシカ(D)643
「ビー画館」ネタ
ボケがつまんなすぎて、個人的にはまったく受け付けず。
エー画館、ビー画館・・・というネタで笑いを取れると思っている時点でセンスがないと思う。
・ダンビラムーチョ(D)631
「カラオケボックス」ネタ
冒頭から二人で歌いまくるだけで、それだけでもうるさいのに、それが最後まで続くので、ただウザいだけだった。
・もぐら(D)620
「31アイスクリーム」ネタ
相方の方が、いろんな銘柄を知っているのはスゴかったけど、さすがに「好きな数字」のところはミスだろう。全体的に笑えなかった。
「ミルクボーイを超えていない」という松本人志のコメントがすべて。
・モグライダー(C)632
「にしきのあきら」ネタ
昨年は美川憲一で、今年はにしきのあきら。
芝が相方のともしげをイジるいつものパターンは笑えたけど、M-1のネタとしては弱すぎるかも。
以上の結果、決勝戦の残ったのは、さや香、ヤーレンズ、令和ロマンの3組。
決勝戦の順番とネタは以下の通り。
・令和ロマン(C)
「お薦めのドラマ」ネタ
やっちまったなあ、というのが第一印象だった。
随所に笑いはあったけど、ネタとしてみれば「う~ん」と言わざるを得ない。
・ヤーレンズ(C)
「ラーメンが好き」ネタ
ボケ担当がマシンガンのようにボケまくるのはいいのだけど、1回戦よりも笑えなかった。
とにかくボケのしゃべりが妙味だけど、ネタとしてはやはり弱いと思う。
・さや香(C)
「見せ算」ネタ
かなり難しいネタを持ってきたが、これこそ「やっちまったなあ」である。
着眼点がどうのこうのより、とにかく笑えるところがなかったのは致命的だったと思う。
そして優勝は・・・
令和ロマン!!
7人中4人が推していたが、ヤーレンズも3票取っているので、まさに辛勝である。
最終的な順位は以下の通り。
ついでに、個人的に順位も( )につけてみました。
1位:令和ロマン (2)
2位:ヤーレンズ (1)
3位:さや香 (3)
4位:マユリカ(4)
5位:真空ジェシカ (10)
6位:カベポスター (5)
7位:モグライダー (6)
8位:ダンビラムーチョ (7)
9位:シシガシラ (9)
10位:もぐら(8)
全体を通して言えば、6組目のヤーレンズまでは、「今年もレベルが高いなあ」と思っていたのだが、真空ジェシカあたりから一気にレベルダウン。
特に決勝戦は、「史上最低!」と言ってもいいくらいヒドかったと思う。
1回戦の内容から、当然さや香が優勝すると思っていたのだが、決勝でまさかの「まったく笑えないネタ」を持ってきたので混戦となり、最終的には消去法で令和ロマンが残った、という感じだった。
今後、この上位3組がブレイクするかと言うと、何とも微妙だと思う。
いずれも平場でのトークが弱そうなので、劇場や単独ライブは盛り上がるだろうけど、「アメトーーク」とかのひな壇に引っ張りだこか、と言われれば「う~ん」となる気がする。
あと、今回初めて審査員となった海原ともこは、私も好きな芸人の一人だけど、今回は無難な審査というか、特に違和感もなく、まずまずだったと思う。
おまけで・・・
今回は、大会後に行われる「大反省会」もYoutubeで見てみた。
さや香の2本目のネタについて聞かれると、ネタを考えたというツッコミの新山が「1年前から決勝ではこのネタをやるつもりでいた。だから1回戦では決勝に行けるようなネタを考えた」と答えていた。
劇場ではそこそこウケていたようだけど、決勝ではやっている途中に「まったく笑わない人がいる」ということに気が付いて「ヤバい!」と思ったそうだ。
この手のネタは、単独ライブとかのネタの一つとしてやる分にはウケるかも知れないが、漫才の頂点を決める大会でのネタとしては、あまりにマニアックすぎると思う。
1本目の「ホームステイ」ネタが面白かっただけに、この作戦の失敗は結構大きいかも知れない。
そんなことより・・・
真空ジェシカって面白いか?
なぜか点数が高いのが理解できない。
ツッコミのうまさで何とか持っているだけで、ボケの内容がつまらなさすぎて、私としてはまったく受け付けない。
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