はぶて虫のささやき

日々の出来事について、雑感を書いてます。
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(旧:はぶて日記)

変な本「ケイタイを持ったサル」

2003-11-26 | 日記
最近読んだ変な本から。

タイトルは「ケイタイを持ったサル」
著者は正高信男という霊長類の研究家らしい。

実は、タイトルに惹かれて本を買ってしまった。

最近どこへ行っても携帯電話を離さないガキが増えているものだから、「そんなヤツは人間じゃねえ、サルと一緒だ」とバッサリ切り捨ててくれるものと思っていた。

確かに、全体としてはそんな感じで書き進められている。
しかし、読み進んでいくと、どうも結論の出し方が変だ。

いろいろと実験をしている中で、こういうのがあった。

「携帯電話使用歴3年以上でメル友が300人以上という女子高生(ケイタイ族)と、携帯電話を持っていない女子高生(非ケイタイ族)それぞれ25人ずつを、ペアにして実験を行い・・・」というものだが、実験の内容は、いわゆる「囚人のジレンマ」の変形みたいな問題を出して、その時の対応のやり方を見る、というものだ。

この実験から「ケイタイ属は『関係できない症候群』である」という結論を出すわけだが、たった25組程度の実験データで、こんな結論を出してもいいのか、という疑問がわいてきた。

しかし、こんなのはほんの一例で、全体的に結論を出すための実験データというのに、いいかげんなものが目立つ。

こういうのもある。

携帯電話とは関係なしに「社会的賢さは40歳で衰える」などと結論づける。

すでに40を超えた私としては聞き捨てならないので、よくよくその実験を見てみると・・・

10代から60代までの各年代の人にある問題を出すのだが、その結果10~30代の者は高い正答率をマークし、40代から急に正答率が落ちていたということで、そう結論づけていた。

だがしかし、こんなもので「40歳から賢さが衰える」と言えるのだろうか?

その40代の方々が、もともと成績の悪い方かも知れないし、そもそもたった1回の実験で、しかも被験者の人数もはっきりさせていないのに、そんな結論が出せるのだろうか。

まさか数人だけで実験したわけじゃないだろうな。

いずれにしても、全体的にこんな感じで書かれているので、最後には呆れてしまう。

いや~失敗した。

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