しゅ～りょ～（完敗でした）

プロ野球クライマックスシリーズは、広島カープが最後までペースをつかめず、結局DeNAに４連敗して終了。

振返ってみるに、あれだけ投手がボコボコ打たれたのでは勝てないと思う。

ただ、打つ方にもチャンスがなかったわけではない。

ランナーを出しながらも、あと１本が出ずに点が取れない、の繰り返しだった。

もちろん、緒方采配にも疑問符がつく。

初戦で勝った薮田を、中４日の第４戦で先発させたのは、昨年の日本シリーズ第５戦で、ジョンソンを中４日で先発させたのと、まったく同じ轍を踏んでいるわけだ。

「もう１敗もできない」という最終戦であれば仕方がないけれど、いずれも「まだ１敗できる」状況にもかかわらず、無理して焦ったとしか思えない。

万全の状態ならともかく、中４日で先発させることによって、「今日負けたら、もうおしまい」という雰囲気になってしまうので、あまりいい起用法だとは思わない。

まあ昨日（第５戦）先発させたとしても、結果は変わらなかったかも知れないけど、少なくとも首脳陣の焦りを感じさせる采配だった。

打つ方で言えば、確かに鈴木誠也や安部のリタイヤは痛かったけど、それを踏まえた先発起用法は、ペナントレース中とまったく変わらず、と言うよりも、臨機応変な対応ができなかった、としか思えなかった。

菊地の調子がいくら悪かろうが、とにかく「タナキクマル」にこだわっているのか、上位の打順をいじらず、変えたのは４番以降だけ。

西川の調子が良かったのだから、いっそ１番か２番で起用しても良かったのではないか、という気がする。

第４戦で、無死満塁と絶好のチャンスだった時も、代打が岩本と小窪って、どうなの？

岩本は、シーズン後半に割と活躍してくれたけど、終盤にはもう打てなくなっていて、無意味な空振りが結構目立っていた。

それでも、まだ外野フライの打てる打者として起用するのはまだわかる。

その後の小窪の起用はまったく理解できない。

私はてっきり「スクイズか？」と思ったくらいだ。

昨年はともかく、今年はまったく打てなかったのに、この大事な場面での起用は「マイナス」以外の要素は考えられなかった。

つまり、「打てそうにない」のはともかく「打つとしても内野ゴロしか期待（？）できない」という状態だったのだから、普通に打たせるとは驚いた。

あの場面は、３塁ランナーは帰巣本能が強い野間だったわけだし、スクイズを決行しても良かったのではないか、と思った。

でなければ、メヒアを出すとか、いっそ磯村か庄司あたりの方が、まだ「出会い頭」の可能性もあったのではなかろうか。

結局のところ、緒方監督には臨機応変の対応というよりは、勇気がなかったのだと思う。

それに加えて・・・

今年のDeNAは強かった！

ロペス・筒香・宮崎のクリーンアップはホント強力だったし、何よりも投手陣が良かった。

ラミレス采配がずばり的中した、ということなんだろうけど、初回に点を取られたら２回にはすぐに交替させる、などというのは、シーズン中ならまずやらないことであり、それだけ「短期決戦ならではの采配」ができていた、ということなんだと思う。

ソフトバンク・ファンが、「DeNAの方がイヤ」と言っているみたいだけど、今年はロッテ依頼の「シーズン３位からの日本一」が見られるかも？


それはいいとして・・・

「１４．５ゲーム差からの下剋上」などと、新聞やテレビで報道しているけど、別に「１４．５ゲームをひっくり返した」わけじゃないからね。

レギュラーシーズンとクライマックスシリーズは、まったく別物と考えた方がいい。

シーズン最終まで緊張感を維持していた上に調子も良かったDeNAと、早々と優勝が決まった上に、シーズン終了からクライマックスシリーズ・ファイナルまで結構日にちが開いていた広島。

まあ、負けたチームを応援していた者が何を言っても「負け惜しみ」になってしまうけど、大差で優勝しようが微差であろうがまったく関係ない、というのも何だか悲しいなあ。

ということで、私にとっての今年のプロ野球はこれで終わりました。