今日の天声人語には笑った。
2日後には見られなくなるので、全文引用する。
<天声人語2012.11.25>
ハンバーグとカレーライス。小4~中3を対象とした農林中金の調査によると、好きな夕食の「二強」はこのところ安定している。舌が肥える前だから、はっきりした味が受けるのだろうか。むろん大人にも人気のメニューである▼40年ほど前、美食の国フランスで「味覚を目覚めさせる授業」を始めたジャック・ピュイゼ氏によれば、味覚が大人びるのは10歳ごろから。幼児期は、甘くて軟らかいものを欲しがる。体に必要で、快く受け入れられるものを識別する新生児の舌を、子どもは継いでいるそうだ▼「イクメン」には遠かった当方、赤ちゃんの好物など見当もつかない。言い訳めくが、世には、生まれた直後に何を食べているのか判然としない生物が少なくないらしい▼孵化(ふか)して間もないウナギが、主にプランクトンの死骸からなるマリンスノー(海の雪)で育つことを日本の研究者が突き止めた。この魚、なじみ深い割には謎が多く、産卵地がマリアナ沖と判明したのも最近。幼き日の食性は不明だった▼ニホンウナギは絶滅が危惧されるまでに減り、卵から育てる工夫が急がれる。その難所である幼生の好物が分かれば、完全養殖がまた近づく。それは、世界のウナギの7割を食べる日本人の責任でもあろう▼甘辛くて軟らかく、骨がないかば焼きは、子どもの口にも合う。だが品薄の昨今、子連れでうな丼となれば散財である。世界に誇るべき味を末代につなぐため、卵から成魚、そして丼までの道をしっかり整えたい
一見すると、何の変哲もないコラムだけど、一読して違和感のあるコラムだ。
冒頭で「小4~中3」の好きな夕食が「ハンバーグとカレーライス」と持ってくるのは別にいい。
まさに定番の2強である。
そこから話が膨らむのかと思いきや、いきなり「ウナギ」が出てくる。
これが変だ。
ものすごく違和感がある。
なぜ違和感があるのか。
つい先日、日本スポーツ振興センターによる調査で、「小中学生の嫌いな料理」の第2位となったのが、この「ウナギ」である。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1739222.html
私自身、子供の頃「ウナギ」をおいしいと思ったことはない。
おいしいと思うのは、社会人になってからだ。
そんな料理を、まるで「好きな料理」であるかのように取り上げている。
ということは、天声人語子はこの調査を知らないということだろうか。
この調査自体は知らなくても、少なくともジャーナリストであるのなら、「ウナギ」が子供の好きな料理がどうかくらいは、知っておくべきだろう。
と言うか・・・
それ以前に、「ウナギ」を題材として取り上げるのなら、その伏線くらいは張っておくべきだろう。
いきなり『甘辛くて軟らかく、骨がないかば焼きは、子どもの口にも合う』とは、どう考えたって「子供はウナギが大好き」という前提で書いているとしか思えない。
もしかして、自分の子供は「ウナギが大好き」というわけなのか?
さすがは朝日新聞の看板コラムの担当者。
しかし、そんな贅沢品は、一般の家庭の食卓にはあまり出てこないぞ。
いずれにしても、「子供たちはウナギが嫌いだ」と知っている人たちから見れば、ムチャクチャなコラムである。
2日後には見られなくなるので、全文引用する。
<天声人語2012.11.25>
ハンバーグとカレーライス。小4~中3を対象とした農林中金の調査によると、好きな夕食の「二強」はこのところ安定している。舌が肥える前だから、はっきりした味が受けるのだろうか。むろん大人にも人気のメニューである▼40年ほど前、美食の国フランスで「味覚を目覚めさせる授業」を始めたジャック・ピュイゼ氏によれば、味覚が大人びるのは10歳ごろから。幼児期は、甘くて軟らかいものを欲しがる。体に必要で、快く受け入れられるものを識別する新生児の舌を、子どもは継いでいるそうだ▼「イクメン」には遠かった当方、赤ちゃんの好物など見当もつかない。言い訳めくが、世には、生まれた直後に何を食べているのか判然としない生物が少なくないらしい▼孵化(ふか)して間もないウナギが、主にプランクトンの死骸からなるマリンスノー(海の雪)で育つことを日本の研究者が突き止めた。この魚、なじみ深い割には謎が多く、産卵地がマリアナ沖と判明したのも最近。幼き日の食性は不明だった▼ニホンウナギは絶滅が危惧されるまでに減り、卵から育てる工夫が急がれる。その難所である幼生の好物が分かれば、完全養殖がまた近づく。それは、世界のウナギの7割を食べる日本人の責任でもあろう▼甘辛くて軟らかく、骨がないかば焼きは、子どもの口にも合う。だが品薄の昨今、子連れでうな丼となれば散財である。世界に誇るべき味を末代につなぐため、卵から成魚、そして丼までの道をしっかり整えたい
一見すると、何の変哲もないコラムだけど、一読して違和感のあるコラムだ。
冒頭で「小4~中3」の好きな夕食が「ハンバーグとカレーライス」と持ってくるのは別にいい。
まさに定番の2強である。
そこから話が膨らむのかと思いきや、いきなり「ウナギ」が出てくる。
これが変だ。
ものすごく違和感がある。
なぜ違和感があるのか。
つい先日、日本スポーツ振興センターによる調査で、「小中学生の嫌いな料理」の第2位となったのが、この「ウナギ」である。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1739222.html
私自身、子供の頃「ウナギ」をおいしいと思ったことはない。
おいしいと思うのは、社会人になってからだ。
そんな料理を、まるで「好きな料理」であるかのように取り上げている。
ということは、天声人語子はこの調査を知らないということだろうか。
この調査自体は知らなくても、少なくともジャーナリストであるのなら、「ウナギ」が子供の好きな料理がどうかくらいは、知っておくべきだろう。
と言うか・・・
それ以前に、「ウナギ」を題材として取り上げるのなら、その伏線くらいは張っておくべきだろう。
いきなり『甘辛くて軟らかく、骨がないかば焼きは、子どもの口にも合う』とは、どう考えたって「子供はウナギが大好き」という前提で書いているとしか思えない。
もしかして、自分の子供は「ウナギが大好き」というわけなのか?
さすがは朝日新聞の看板コラムの担当者。
しかし、そんな贅沢品は、一般の家庭の食卓にはあまり出てこないぞ。
いずれにしても、「子供たちはウナギが嫌いだ」と知っている人たちから見れば、ムチャクチャなコラムである。
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