私が子供の頃は、日本全国どこでも養蚕業が盛んであった。
桑畑はどこにでも有った。今時分、熟れた桑の実を摘んで食べた記憶は田舎育ちの人は誰でも持っていると思う。
お向かいの家の奥さん。いつもはお勤めでお忙しそう。日曜日でお休み。久しぶりの立ち話。庭に桑の木があり、実が沢山成っているのに気づく。植えた覚えが無いのに大きくなったから、伐ってしまおう思っていると言う。この木、桑の木、実も成っていると言うと、桑の実って?と怪訝な顔をする。それから、私が、 夕焼け小焼けの赤トンボ、背負れて見たのは。。。。と下手な唄を歌うと、、、、あああそんな唄聞いたことがあると言う。
珍しい花や木は、通信販売で買って植えている庭に、不釣合いの木かなとも思う。
きっと鳥が桑の実をどこかで食べて、ここの庭に糞をし、その中に混じって種が芽を出し、大きくなったと結論。
☆ 黒く又赤し桑の実なつかしき 高野素十
★ 桑芽ぐむ農道はまた札所道 桑原晴子
桑の実をつんで食べてみた。4,5粒口に入れたが味はしない。そんなこと、、、
次は青い味がする。何に例えればいいかか、わかんない。記憶には有る。桑の実の味だ。
色にすれば、金平糖の色、薄い虹色のかたまり。
走馬灯のように、子供の頃が甦る。なぜだか楽しい想い出ばかり。
🍏 桑いちごうれし涙は虹の色
昨日のしりとり俳句
🍏 早発ちの遍路に月の残りある
🍏 早発ちの遍路にぬくき塩むすび