☆ 羅や人悲します恋をして 鈴木真砂女
お隣の奥さまが 夏大島の着物を下さった。
お子さんがいらしゃらないので、断捨離をしているそうだ。この他にも沢山戴いた。
頭から 被るブラウスを作る。ダブダブのフリーサイズ。デザインブックのとおりに裁つ。
前と後ろにポッケト。後ろのポケットは飾り。
今の時季、このさらっとした肌触りは むしむしとして暑い日でも、着心地満点だ。
余った生地で リバーシブルのベストを作る。少し肌寒い 五月頃 白いブラウスの上に羽織れば おしゃれ着に充分になる。ベストは何枚あっても助かる。
裏に使っている生地は、これも違うお隣の奥さんが 下さった正絹の小紋風の着物から。
二枚作って 一枚は奥さんに。
☆ うすもののみえすく嘘をつきにけり 久保田万太郎
★ 羅や一語の無駄もない女 江國滋
二句とも殿方の句。小悪魔的な色気で世を渡っていそうな女性と 一寸の隙もみせずにピーンと背筋を張り品性はあるが面白味に欠けたような女性。両極端にいる女性を見事に詠っている。
二人が同じ日の句会で、これを作ったとしたら本当に面白いのに。源氏物語の雨の夜の品定めみたいで。
🍏 てふてふのやう羅の蹴鞠衣裳
昨日のしりとり俳句
🍏 海峡を曳かれ行く舟南風吹く
🍏 蓮見舟影落としある紫雲山