老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

    小春日

2017-12-03 11:34:10 | 俳句

 

 昨日は屋島へ。
空き部屋になっているマンションに風を入れに行く。
10年前は、毎日、朝な夕な窓から見ていた屋島がこんなに綺麗な紅葉をしているのは初めての事だ。

 ここに住んでいた時が一番、幸せだったかも知れない。
あづかった犬がマンションでは飼うことができず、やむなく引越しをした。
それまではここで、日課として屋島に登った。30分かけて登り、山頂で、おうどんか飯蛸のおでんを食べてゆっくりと降りてくる。

そんな毎日。夫が仕事から帰るまではパソコンでゲームをしたり、パッチワクークに精を出していた。
それなりに、健康でまさか現在のように心臓が悪くなるとか、足が痛くて歩けなくなるとか夢想だにしなかった。
インターヘェロンの注射を打つために入院は余儀なくされたが、この注射のおかげで長い間悩まされた肝臓病からは開放をされた。

 窓から屋島を見ているとさまざまの事が思いださせる。
俳句からはおさらばの生活だった。こんなに好きになるとも想像のできないあの頃。
近々、ここへ戻って来るこも知れない、、、と感慨にふけった昨日。

         
しりとり俳句から

    🍒      石を切る音泡立ち草の枯れ進む    (石)

    🍒      飾り窓にいつもの猫やクリスマス    (猫)

    🍒     赤富士の軸かかりある冬座敷    ( あ )

    🍒     桐一葉散りゆく光る湖に     ( き )

    🍒     櫨紅葉見にゆかんかな裏屋島   ( は )

    🍒     じだらくと吾思ふ吾炬燵守る     ( じ )

今、目標を失っている。
迷うというより、老化の進みに意識がおっつかない。しりとり俳句は楽しく詠めるのだけれど。 

コメント
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