暖かいとベランダに出て日向ぼこが好きな 姫。
「姫 ひめ、、」とよんでも家の中に入ろうとしない。
良い顔をしている。しあわせそうな!
☆ 猫呼んでゐる家日暮の花柘榴 森澄雄
> 何気ない日常のひと駒。これがなかなか詠めない。
☆ 犬吠えて夕暮れのくる植田村 森澄雄
>この句も森澄雄。
お亡くなりにはって久しいが、余り興味のある作家ではなかった。というより名前こそ知っていたが、知らなかったのが本音。
吟行に行っても手帳は不携帯。対象に向かって長い時間、見つめていると何かの本に書いていた記憶がある。
今、読んでみると、自然詠で素直に水が沁み込むように心に残る。
老いを迎えて、語彙も無くなり、頭も働かなくなった私は、教えられた気がした。
比喩の多い句を尊重する?というより見えない物を詠めと言う方より、もっと平明でてらいの無い 森澄雄の句に魅かれている昨今。
☆ 犬吠ゆる辛夷の夜の花咲ざかり 森澄雄
散歩の途中で見つけた犬。姫 と同じように 日向でまどろんでいた。近づくと寝ていたのに首を持ち上げて私の方を、ちらっと見上げる。
種類は知らぬが大きい割に優しそうな犬であった。
🍒 日向ぼこ番犬にあらずと言ふ顔で
🍒 寒波くるひねもす眠つたままの猫
🍒 毛糸編む猫衰へぬ好奇心