老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

   冬木立

2017-12-18 10:12:53 | 俳句

   

 普通に歩ける幸せ。
前日に痛い脚に注射をやってもらった。一晩寝ると、脚の痛みが嘘のように無くなっていた。
夫に頼んで、散策に近隣の森へ連れて行ってもらった。
嬉しい。痛みが全く無いといえば嘘になるが、スムースに歩くことができた。

 森は、メタセコイア の黄葉に期待をしていたが、もう葉は散り尽くして冬の様相になっていた。
しかし、寒林、冬の森、蕭条とした景色が広がっていた。

 二十年も昔に訪れた、冬の北海道の景色を思いだした。
雪原でこそ無いけれど、雪が樹々の根方にあると想像すれば、まるで北海道そのものの景色に見えてくる。

    🍒    雪原を銀色に染め夕日没つ

    🍒    行き行けど雪や暮色の地平線

 句にはできなかった想い出が今甦ってきた。

         

     🍒     寒林の烏の声はもなつかしき

     🍒     冬麗や青きしじまに小さき吾

     

 丘を登ると、太古の恐竜の像がでんと構えている。
気候の変動で、地球から恐竜がいなくなる前は、緑の森がこんなに枯色に変化をしてゆく過度期と同じか、、と想像したりしてみる。

    🍒    冬野行く男とも見ゆ女の子

    🍒    名の木枯る木末に雲の簪つけ

    🍒    健やかな二本の脚ぞ冬日沁む

 楽しかった。

 ネットで久しぶりに 全句が選に入った。
昨日は (大吉)だったのかしら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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