普通に歩ける幸せ。
前日に痛い脚に注射をやってもらった。一晩寝ると、脚の痛みが嘘のように無くなっていた。
夫に頼んで、散策に近隣の森へ連れて行ってもらった。
嬉しい。痛みが全く無いといえば嘘になるが、スムースに歩くことができた。
森は、メタセコイア の黄葉に期待をしていたが、もう葉は散り尽くして冬の様相になっていた。
しかし、寒林、冬の森、蕭条とした景色が広がっていた。
二十年も昔に訪れた、冬の北海道の景色を思いだした。
雪原でこそ無いけれど、雪が樹々の根方にあると想像すれば、まるで北海道そのものの景色に見えてくる。
🍒 雪原を銀色に染め夕日没つ
🍒 行き行けど雪や暮色の地平線
句にはできなかった想い出が今甦ってきた。
🍒 寒林の烏の声はもなつかしき
🍒 冬麗や青きしじまに小さき吾
丘を登ると、太古の恐竜の像がでんと構えている。
気候の変動で、地球から恐竜がいなくなる前は、緑の森がこんなに枯色に変化をしてゆく過度期と同じか、、と想像したりしてみる。
🍒 冬野行く男とも見ゆ女の子
🍒 名の木枯る木末に雲の簪つけ
🍒 健やかな二本の脚ぞ冬日沁む
楽しかった。
ネットで久しぶりに 全句が選に入った。
昨日は (大吉)だったのかしら。