老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

     八番さんの 熊谷寺

2018-08-09 21:15:06 | 俳句
       

 四国八十八ケ所の八番札所の「熊谷寺」へ参拝をした。
暑いけれどドライブに行きたいと申す夫に従い、それでは「熊谷寺」の朱印が納経帖に押されていないから、埋めようということに。
何度か訪れているのに、朱印がなぜか押されていなく、まっ白であった。記憶がだいぶ薄れていることは、信心が希薄だということか。

     
      

 八十八ケ所の中では一番大きいと言われている山門をくぐる。

      🍒     接待の風か涼しき熊谷寺

 山門を潜ると帽子が飛ぶほどの涼しい風が、、。

長い参道を歩き石段を登る。私は足が痛いから、石段の横の坂道を。広い寺領の谷をうずめて紫陽花がまだ咲き残っている。

          

      🍒     あじさいの頃さぞ見事峰札所

本堂でお詣りをすませ、石段を登り大師堂へ。

       

 先を夫婦のお遍路さんが一歩一歩なにかささやきながら登って行く。
私はお四国さんの地元に住んでいながら、いつでも巡礼は出来ると、まだ八十八ケ所は、所どころしかお詣りをやっていない不信心者である。

      🍒     白檀の形見の扇子古りにけり

 ふと義母と一緒に、この寺をお詣りしたことを思いだした。
簡単服を着た婆ちゃんの手を引いていた息子が4~5年生だっただろうか?

大師堂から、故郷の街が広ごっているのが見える。

       

 墓地から見える白い建物もここからも見える。
あすこで営んでいた昔が、走馬灯のように、、、、
自分たち夫婦はそこそこの幸せであるが、家を手放したことで故郷も失ってしまったという寂寥感が、悔いとしてある。

 
      🍒     秋の蝉誰や彼やの記憶かな     
    

 


     

       

コメント
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