、三門を潜ると、寺の領内にの多宝塔が見える。
内部は極彩色の仏画や彫刻で浄土を表現しているそうだ。周囲では八十八ヶ所のお砂踏ができる。
さっささっと見物をしたので、鑑賞をすることができなかった。
、
温泉山 瑠璃光院 第6番札所 安楽寺、、、が正式なお名前か。
ここには古くから温泉があり、安楽寺は弘法大師によって温泉湯治の利益が伝えられた旧跡で、山号は温泉山とされた。(現在も大師堂前から温泉が湧き出ている。)
お遍路さんにとっては、家を出て、一番さんで遍路旅に発ち、ここ六番さんが、一日の行程の終了地点とすれば、この温泉の沸く遍路宿は、まことにありがたい札所であろう。
☆ 目薬を差して遍路の発ちにけり 葉
境内は極彩色の建物が多く、まこと極楽はこのような所かと想像される。
本堂の屋根の左右には金色の極楽鳥が。
🍒 望郷や山河滴る札所道
🍒 お接待とも外陣の風涼し
🍒 遠雷を聞きとがめゐし極楽鳥
池には黄金色や真紅の鯉が泳いでいる。
🍒 金色の鯉悠然と影涼し
🍒 水浴びの鳩を見てゐる端居かな
山頭火の碑が二基あった。
季語は無い句が大方だが、(草しげる)の句には心を打たれた。
野宿の旅をやらずとも良いのか、気分の浮き立つ山頭火が見える。
さぬきの句碑は機会ある毎に見ているが阿波では初めてだった。
阿波を離れて四半世紀、だんだんと阿波が遠くなってゆく。