もんぺが仕上がった。
急いで急がぬ趣味のお裁縫のもんぺ作り。
このもんぺは、姉の家から持ち帰った、木綿の布のリメイク。
きっと、義兄のお姉さんが身に着けていたものだろう。
古くなってはいるけれど、出どころは判っているから安心して使った。
生地に張りが無く、もんぺに作りかけたけれど、何かもう一つピンとこなくて10日も仕上げに費やした。
敢えて布を切り、パッチワークの感じにし、小さい四角の布を、ところどころに貼り付けてみた。
それが成功をしたか?自分が思っていたより、満足のゆくもんぺに仕上がった。
穿きごごちも良く、満足、満足。
もんぺの俳句を探してみた。
もんぺルックは、黒田杏子さんのトレードマークになっている。
彼女のもんぺルックは、リメイクとはいえ、寂聴さんからいただいた着物や鈴木真砂女さんからいただいた着物をリメイクしたものらしい。
しかし、もんぺの俳句を読んでいると、晴れに着るものからはほど遠く、労働着として詠まれているのが多い。
☆ もんぺ穿き傘たばさみて子規墓参 高浜虚子
☆ 山下りてもんぺ鮮し春祭 石田波郷
☆ 秋高くもんぺの尻の大いなり 永井荷風
☆ 青春をもんぺで過ごし終戦日 木谷尚子
☆ 春霖や戦時もんぺの江戸小紋 木全富子
☆ モンペ裁つかすかな記憶冬支度 目黒はるえ
(ブラジルの移民の方 )
☆ 麦秋や絣のもんぺの女知事 後藤松渓
☆ 継ぎはぎの老母のもんぺや花薺 矢澤正夫
ここで貧しいリメイクに頼るおしゃれをやっている私も一句詠んでみようか、、、
🍒 たらちねの形見の袷もんぺ縫ふ
🍒 盆過ぎてよく鳴る風鈴もんぺ縫ふ
🍒 秋風やもんぺの女の頭陀袋
🍒 水を打つもんぺの白い素足かな