暖かい。天気予報は夕方から崩れて雨になるとの予報だが。
狭いマンションの、一番暖かい席に夫のマサージ機が鎮座をしている。
これからは、私も使う回数が増えるこただろう。
日常が戻りつつある。
ベランダに洗濯を干した。
このような燦々と降り注ぐお日様を利用しない手はないだろう。
乾燥まで洗濯機に任せていたが、私の心に棲み付いている勿体ないお化けが出てきた。
昨日はミシンを使った。
雑巾を縫った。
それが当たり前の主婦の当たり前の日常であると気がつく。
リメイクもパッチワークも未だ、やる気が起らない。しかし、お裁縫虫の出番ももうすぐだ。
あたたかき十二月なりひまにも馴れ 風生
風生さんが、逓信次官を辞し官界から退き、役所勤めの激務から解放をされて半年が経った時季の句だそうだ。
嘘のように暇で暖かい日ざしに満ちている実感を詠んだ句だ。
やっぱり多くいる俳人の中でも「風生さん」が一番好きだ。
冬の朝未だき遍路の鈴聞こゆ
マンションは屋島寺への遍路道に近い。
未だ夜も明けていないのに、お遍路さんの鈴が聞こえた。