気がつけば、トンネルの入り口の源内像が笑っていた。
二人して話に夢中になっていて、古い家まで後二~三百メートルの所まできている。
無意識だった。
昨日も猫ちゃんに餌をやりに行った。
車の音がすると玄関までお出迎えをしてくれた。
今日は、雨が降っているから、餌やりもお休みにしようか?と話あったばかりだった。
それが、私が昼の食事の支度が面倒くさくなって、回転ずしにでも行こうとなった。
食事を終えて、帰りの途についた。。。。が古い家に帰っていたのだった。
今日は餌やりをお休みするなぞとの会話が猫に聞こえたのか?
猫ちゃんに導かれて、古い家に着いた。
ベランダの窓に背伸びをして三匹の猫が待っていた。
御免ね。お腹空いてた?と急いでカリカリをやる。
昨日は鯖の煮つけの残りが煮凝りになっていたのを持って行った。
一番、齢よりの黒べえがそれに飛びついて独り占めをして食べた。
今日はカリカリしかない。それを三匹が仲良く食べた。
食べ終わると、部屋に入ってはきたが、なぜかよそよそしく直ぐに外に出ていった。
不思議な猫と私達の関係。
ずーと続けるのが私達の役目だとは思っているけれど、時には今日のような事もあるだろう。
バレーリーナーのやう翅青き雪蛍