老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

 今年初めての 鴨

2018-12-10 21:25:53 | 俳句

         

           池の名は「道」先駆けの鴨十羽  

 今年初めての鴨を見た。

池の水は減っていて、鴨は干上がった池の汀で何かを啄んでいた。

この池には、気の毒な記憶がある。

転勤でここの辺りに住んでいた就学前の幼い兄弟が、この池で水遊びをしていて、弟が池に滑り落ちたなを見、それを助けようとしたお兄ちゃんも一緒に溺れて亡くなった。

私が引っ越す前の事である。あれから十数年が経つ。

両親は転勤で屋島に住まなければ、二人の子供を失うような哀しみに陥ることはなかったと悔やんだかも知れぬ。

今日は通りかかると、屋島小学校の下校時らしく、子供が賑やかに通る。

警官が四つ角やこの池の畔も入れると何人も立っている。

子供達に池には近づかないでと注意をしたり、真っ直ぐ帰りなさいと注意を促している。

それで哀しい記憶も想い出したのだった。

 

       

 

         彼は誰ぞ寒の夕焼け背に来たる

屋島の夕焼けは美しい。振り返ると小学校が茜色に染まっていた。

 

 

 

    

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする