老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

       瞰鴨閣

2018-12-14 09:15:53 | 俳句

 

     

 病院の待合時間の間に栗林公園へ鴨を見に行く。

昨年は突然変異の白い鴨が飛来をしていて見物客もそれなりだったが、今年は見る人がまばらであった。

池の傍は風が冷たい。

病院の方も気になり写真を撮ると早々に退散をする。

             熱燗で殿の気分ぞ瞰鴨閣

     

 浮き寝鳥?季語は浮かぶけれど、句はうかばない。

元気な鴨がいて、群の規律を乱しているような?

              浮寝鴨その中にじつとをれぬのも

      

 石橋な名は永代橋。

なぜか行ったこともない江戸が思い浮かぶ。

             黄鶺鴒綱張る森の奧へ消ゆ

             黄鶺鴒蹴散らしてゆく散紅葉

          

 公園で出合った人は外国の方ばかり。

挨拶をすると、たどたどしい日本語が返ってくる。

日本人よりかどの人も礼儀が正しい。

 公園の巡りの疏水に散った落葉を搔いて、流れを良くしている庭の管理人がいた。

             金属の熊手水掻く落葉掻く

 

僅かであったが、句を拾うことが叶った。

栗林公園は相性の良い場所である。

 

 

 

 

     

 

 

 

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