老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

     迷想

2019-09-02 13:34:36 | 俳句

     

 

小豆島の醤油蔵を移築した場所も瀬戸芸の作品が飾られていた。

石の橋を潜って行くとこの場所に辿る。いつ来ても誰もいない。森閑とした、山の外れにある。昨日もいつもと変わらずひとりっこ一人としていない。しばらく、作品の鑑賞をしていたがその間も誰も来ない。

秋の蝉が鳴くばかり。

 

   

  ☆     よきことば生まれよと秋立ちにけり     櫂

 

     

 

大きなプラスチィクの容器に、丸い7~8センチの色とりどりの容器が入った作が三つ置かれている。

子供がガチャガチャと機械を動かすと出て来る玉のようなのを、いっぱい大きな容器の中に入れている。

さっき見たシャボン玉によくにているか?

私が最近凝っている「ドラゴンボール」なるゲームの玉と同じように見える。

何でしょう?作者の意図は。

わかんない。作品の名前が書かれていたが、読んでも何を訴えているのか?作者の心が伝わってこない。

私が鈍いのだろう、きっと!

触れて転がしでもすれば面白いのに「触れないでください」

 

     

 

古い醤油を詰めていた壺で作られた壁。これは常設の建物の一部。ここに蛇の髭が咲いていた。この山はこの花が至る所に咲いている。主役の座には座れぬ淋しい花だ。こんな花こそ自分と重ね合わせて好きだ。

 

芸術とは難しい。迷ふ。珍とも。無粋な私にかかれば芸術家も気の毒だ。

 

     

 

 

     

 

  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする