老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

    蕎麦  黍   粟 、、、畑

2019-09-29 23:35:47 | 俳句

 

 

 蕎麦の花に気がついて自転車を止めた。

この畑は初夏、ビール麦を植えていた畑だ。

あれこれは!

            粟だ。

       

何十年ぶり、半世紀も前に見たきり。記憶が確かだと粟だ。

 

    ☆     粟畑の奧まであかき入日かな   空芽

 

少し粟に比べて実がささくれているような、まだ薄色だけれど、これは、黍か?

 

       

 

    ☆     まつすぐに山より降つて黍の雨    森 澄雄

 

何という楽しい畑だ。

屋島で一等地の菜園で目下、植えられているのが、「蕎麦」「粟」「きび」「ゴーヤ」「里芋」「アスパラガス」「胡瓜」、、、他に、、、

ほんの少しづつだけれど、他の畑では見たことの無い種類の数々。

子供の頃は他にサトウキビなぞが植えられていた故郷の景が目に浮かぶ。

ずいぶんと変わってしまった故郷だけれど、今日はこれら粟なぞなぞを見て、嬉しかった。可笑しみと懐かしさとを感じて、たまたま持っていたカメラで撮った。

ここは交通量が激しく、道路の端に立ってカメラを構えている後ろを自動車が走る。私を除けて、スピードを落としてくれる車も。

 

     

 

蕎麦の花は、良く見かける。それでも、この真っ白の蕎麦の畑を山合をドライブしている時などに見つけると、車を止めて見る事がしばしば。心まで白くなる気がして。

 

    ☆    山里や煙のうへのそばの花     蕪村

 

 

 

明日からは、あの畑の傍を通るのが楽しみだ。植物園では無いあの畑!

 

 

  

 

      

 

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