老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

     金木犀

2019-09-27 21:17:14 | 俳句

       

 

車から降りると金木犀が匂う。裏庭に咲いている金木犀が。まだ屋島の散歩では匂いに気づいたことがない。場所によって少しだけ違うみたいだ。我が家に咲いていることは、同じ団地の金木犀は全て咲いているはずだ。

 

      ☆    この門の木犀の香に往来かな    高野素十

    

      

    

玄関の(秋明菊)が綺麗に咲いていると、夫が告げてくれて二~三日になる。秋明菊は別名(貴船菊)とも。

50センチほどに伸びた茎が風になよなよと揺れるさまが大好きだ。

 

     ☆    菊の香や垣の裾にも貴船菊     水原秋櫻子

 

裏に回って「ニャロメー」「ニャロメーニャアァアーン」と声をたてる。

現れました。ニャナメだ。ゆっくりゆっくりとお隣の塀を通ってどこからか顔を出した。

 

       

 

私は家から500メートルほど離れた場所で車を降ろしてもらう。実った稲を見ながら、花の散った蓮池を横に一年前までは毎日、散歩をしていた道を前方の我が家を見ながら歩く。

家に着くと、夫がすでに猫ちゃんに餌をやっていた。「どこかへナナメは帰ったよ」と言う。それで私が少しだけご近所へは遠慮がちに猫ちゃんを呼ぶ。

聞こえた!私に逢いにきてくれた。

 

  

 

少しスキンシップ。頭を撫で首の下をさする。「もういいかい」と言うように首を横に向けて去って行った。

満足、満足。ナニャメに癒された幸福感。夕食の済んだ今もずっと続いている。

 

 

     🐩     迷子犬探す張り紙金木犀  

     🐈     釣鐘人参苔むす古い石佛

     🙀     秋湿あれやこれやが匂ふ森 

     🐶     曼珠沙華めくりめく人形芝居

     🐎     返り花見に約束を反故にして 

          

     

KOSI風に俳句は出来ない。説明俳句ばかり。アーアー。 又あした、、、

コメント
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