老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

      吾亦紅

2019-09-28 17:56:49 | 俳句

  

 

池の堤を彩る曼珠沙華。少し遅かったらしく枯れかけて少し色目が薄くなりかけているが、屋島では一度も見かけなかった曼珠沙華が畦道を歌舞伎役者の隈取のように咲いていたのは、ああ志度だ、良かった良かったと思った。

 

     

 

SINNちゃんが好きだった池を巡る土手の径に登って歩いていると、向うから散歩中の犬がやって来る。

池を見下ろしながら歩く狭い径。余談だけれど、ここではSINNちゃんは決して(おしっこ)はしなかった。犬がよく歩くこの径、色々な犬の様々な匂いで自分のテリトリーとするには敬遠をした径だったと思える。

 

  

 

径の端に避けて、このワンコちゃんとすれ違う。私も犬も動ずることなく挨拶をしてやり過ごす。可愛い犬だ。

 

       

 

釣鐘人参の花が、草むらに顔をのぞかせている。いつもはもっともっと茎も強く花の数も釣鐘の形で咲いているのに、今年はこんな花しか見つけることしかできなかった。

この辺り 吾亦紅 も咲く筈。昨日は残念ながら見つけることが出来なかった。僅か自動車で20分の距離の今住んでいり場所と、去年まで住んでいた場所の季節感の違い、、と言うか田舎と準都市。季語の宝庫の志度だったと今更に感じた次第。

ここでもSINNちゃん恋しの心。

 

 

       🎈     亡き犬の面影いまも吾亦紅

       🎈     吾亦紅行きすぎ戻る草の叢

       🎈     吾亦紅山より千の風おりく

       🎈     花野風吾もいつかは無縁佛

            

コメント
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