老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

  漆の花

2020-07-12 20:55:41 | 俳句
           

ダム湖の畔を散策中。
眼下にダムを見ながら歩いていて、白い花を見つけた。
何度か目にした花であったが、さて何の花?
帰って、歳時記を調べると「漆の花」だと。

     ★    花漆こまごまと咲き日にけぶる    上村占魚

     ★    迷ひ来し森の深さに漆咲く     阿部ヒロ

漆と知らず近づくと漆かぶれになったかも。

       
 
ダム湖の散策道にはこのような森もある。植林をされた森と思う。木は等間隔で並んでいる。
慎ちゃんは、首輪を外して放してやると、この森に駆け込んでしばらく飛び飛びをしながら走っていた思い出がある。

      

栗が青い実を付けている。
普通だと今は未だ栗の花の時期だ。
青い栗の毬がここでは秋の到来を告げている。

栗の花は良く匂う。饐えたような噎せたような人間の生の息づかいを感じる匂いである。
毛虫のような、もくもくとした15センチもあるような房の花だ。
この花は見慣れて、いて、良く知っている。

      ★     栗咲く香血を喀く前もその後も    石田波郷

半年ぶりだろうか?一年ぶりだろうか? 季語の宝庫のようなダム湖畔の散策。

心が洗われた。
今住んでいるマンションからだと一時間では行けない。

又アッシー君に連れて行ってもらわなくては (◎_◎;)

          
コメント
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