老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

   庵主さまにお逢いしに

2020-07-22 09:04:27 | シニア




さぬき市を巡回バスが走っている。
巡回バスの一番、東にある港だ。
山を越えて下って行くと目の前に、のどかな漁港があった。

そこに、最近お知り合いになった庵主さまが守っているお寺がある。
滝垢離に行くとおしゃってから、お会いをしていなかった。

仙台味噌と味付け海苔をいただいたお礼が未だだったのだ。
(美味しかった仙台味噌)

    
              


九十九折の山道を下った場所に、広い境内が眼下に見える。
残念な事に、夏霞がかかっていて、瀬戸の海はぼやっとしている。
夏鶯がしきりに鳴いている。
(訪問から帰ってから、夫はごく気にいったらしく、桃源郷のように落ち着いて好きになったと、何度も口にする)

     

境内の隅に大きな廃棄されたバスタブに、水連を咲かせていた。

     🍑    葉がくれの水連静もる庵かな

信者の方とお勤めをしていた。
滝垢離から戻ったらしく、元気なお声。
何人もの信者さんが外でお勤めの終わるのを待っている。

忙しいのだ。
我が家のマンション近くに構えている、お寺と掛け持ちで、さぞ忙しいことだろう。

久ぶりのお会いができて、嬉しかった。



             




往還から少し下る寺の坂道に少し遅い紫陽花が何種類も咲いている。

本堂の裏の斜面も紫陽花がしだれ咲いている。

来年「もっと早く紫陽花の時期に、、、」
と言いかけてやめた。

コロナが怖い。
一週間前には、夜中に心臓が痛くなって緊急診察を受けた。

橋渡で毎日を苦のないように生活を謳歌しているのが現実なのだ。
きっと憎まれっ子世に憚って、来年も元気でいたいのが、願望だし本音だ。

     🌈     紫陽花の変化吾の身かさねけり


   

青い実が落ちている。

            

見上げると大きい銀杏の木がある。

ここは海の温度が高く、冬は海から吹いてくるおだやかで暖かい風でしのぎやすい環境だと、おしゃっている。

銀杏の青い実は少し早い?収穫(そんな暇はないだろう)しても駄目だろうな~。
そんな事を考えた。

     🍙     勤行の始まるころぞ端居かな

     👓     紙魚走る形見の沙翁物語

     👒     緑陰に仮面かぶりて笑ひ鳴き

     🌩     銀杏の木慟哭の夜も薬降る

     👒     盆支度の草取る人や道を聞く

コメント
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