老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

    お散歩から生まれた吟行句

2018-10-21 17:49:01 | 俳句
 
        

 買物の後、その辺りの里山を散策する。
四国で一番大きいといわれている古墳の周囲を一巡りした。

              うかうかと出できし散歩秋日濃し

             秋日傘月に一度の大師講
 老婆とすれ違う。
パラソルの骨が折れていた。挨拶を交わす。全きさぬき弁の方で思わず笑っちゃった。

       

 畑がきれいに耕されていた。

       
               秋耕や古墳のかなたに日の没りぬ

               秋晴れて宇宙船ごと古墳かな

 前方後円墳が船の形に見えた。

              虎落笛深眠りゐる古墳かな

 虎落笛は冬の季語だが、その笛に似た風が後ろで鳴った。

           

 途中、見つけた。
遠くから見ると崖に刻んだ仏さまかと思った。

 木の根がまるで仏さまの容に見える。
なんとみごとに張った根。そしてくずれた崖が半分残っている。
私には 仏さま に見えるが、はて他の人達には、、、、

           
               神代桜とやつばらなる小菊かな
          
               白粉花の紅色しをりをりにけり


 今日は思いかけずに句が拾えた。  
   



             

   
コメント
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