Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

「連立」の翳り

2010-05-29 23:17:00 | インポート
コナサン、ミンバンワ!

2010=平成22年5月も後僅かとなりました。相変わらず内外には色んな問題が横たわっておりますが、在沖縄米合衆国軍航空基地移転問題、結局は沖縄県外移転の可能性は小さくなっている様ですね。この件につき、責任政党たる民主党は果たして本気で取り組んで来たのかどうか、その覚悟が疑われる所。「結局は県内」の結論しか導き得なかった鳩山内閣総理大臣の主導力は大いに疑われ、県外移転を仰るなら、最初からきちんと沖縄県内、そして在沖縄合衆国軍の実態を調査した上で動かれていたのか、大いに疑問が残る所です。

同党との連立に応じた上で、沖縄県外への移転を主張した社会民主党の見識も疑われる。福島党首は、主にこの問題についての民主党との見解の相違を理由に閣僚を罷免された訳ですが、県外移転の主張には一定の説得力があるのは認めるも、決定的に立ち位置が異なる事が分かっていながら何故安易な連立要請に応じたのか?
「所詮、無理矢理取って来てくっつけただけの政権では?(報道家 大谷昭宏さんのコメント)」とのご見解が改めて重く感じられる。この事を同党はどれ位真剣に自覚していたのか?甚だ疑問であります。

沖縄県民の悲痛な声を代弁した事を差し引いても、本業たる少子化・消費者担当相の任務を等閑にして、この基地移転問題に必要以上に口を挟み過ぎた印象も付き纏います。それならば、連立政権に加担する事なく一政党として国外や県外移転を声高に主張した方が余程筋が通っていたでしょう。それを行う事なしに「私を切ったのは国民への裏切り」との主張など、決して説得力がない様に思いますが如何でしょうか。

今回の社会民主党の一件は、被害者の一面もある事は認めます。つまり、同党を連立政権に引きずり込んだのは取りも直さず民主党であり、鳩山大臣と小沢最高幹部のやり口は、多分に詐欺的だったと言う事です。自由民主党総裁 谷垣禎一さんの「マニュフェスト詐欺」のご発言は、決して大袈裟ではなく、少なくとも一面では真実を言い当てていた訳ですね。

社会民主党の最高幹部よりは「鳩山大臣は最早政権に留まれないのでは」との見解も表された由ですが、それはそのまま連立にいた同党にも当てはまるでしょう。
党首が筋を通したのは事実なるも、それは我国の直面する現実を抜きにした言わば「ユートピア思考」の産物であり、沖縄県の安保面の負担を減らす為には、我国本土を含めての「痛み分け」が模索されなければらない。
鳩山大臣は、先日この問題で全国知事会を招集して協力を求められた由だが、欠席者が多かった事と、応じた知事が一人だけだったと言うのも情けない気がします。
海兵隊など、一部だけの移転が不可能な部隊もあるのは事実なるも、本土の自治体の首長も住民も、こうした問題を正面より考える熱意に欠けている嫌いがあるでしょう。
本当は、本土にての痛み分けの主張は社会民主党が行うべき性質のものだが、同党はそうした主張を避けている。これは恐らく、支持母体である労働組合、なかんずく日本教職員組合の強い反発があるせいでしょう。真に沖縄の為を想うなら、そこを押し切って痛み分けの実現へ向け奔走するのが筋ですが、その辺りは民主党と似た様なもので、期待するのは無理と言うものでしょうか。

まあ今の連立は長くは続かず、今夏の参議院選挙の折には瓦解が予想されます。自由民主党の捲土重来なるか、あるいは他の政党を中心に新たな勢力が結集されるのか、まずは見ものではありますが・・。
P.S 今月の拙日記は、以上です。*(日本)*
コメント
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