Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

安保ー主要企業の「平和ボケ」も糾される時

2022-11-13 20:30:13 | 社会・経済

この所、台湾地域をメインに 我国周辺の安保情勢緊迫化を受け。防衛面の 予算面を含めた拡充議論活発化は当然の事と心得る。今年とみに頻発の 北鮮による各種ミサイル発射などを受け、我国向けに巡航ミサイル「トマホーク」配備が調整されたり、無人偵察機を巡っての 海上保安庁と海上自衛隊による機材共用や飛行データ共有への動きもその一端であろう。

防衛予算上乗せそのものに反対はしないが、やはり「費用対効果」の検証は大切。それを踏まえた上で、老朽化が指摘される自衛隊員各位の官舎設備改良や、芳しからぬ空自機材などの所謂「共食い」状態解消の為の対応も是非願いたい。又 先般問題化した、女性自衛官が安心して任務に打ち込める態勢づくりも必要だろう。その為の全自衛隊関係による、倫理再建にも是非向き合いを願いたいものだ。

本題です。自衛隊を中心に 国や自治体による防衛態勢の拡充が必要な様に、主要企業レベルのそれも必要ではないのか。収益や利潤の追求もそれは大切だろうが、企業も又 目には見えないサイバー攻撃の標的とされている可能性もない訳ではなかろう。ここは同様の危機管理に 真摯に当たって頂きたい。以下 先日のだが、讀賣(よみうり)新聞記事を引用して みて参りたい。

「次世代半導体 新会社 トヨタ、NTTなど 8社、国産化技術確立へ」

トヨタ自動車や NTT、ソニーグループなど 国内企業 8社が、次世代半導体の国産化に向けた新会社を設立したことが 11/10、わかった。2020年代後半に向けて、経済安全保障の観点から重要になっている半導体で、製造技術の確立を目指す。

新会社の名称は、ラテン語で「速い」を意味する「Rapidus(ラビダス)」。ほかに NEC、ソフトバンク、デンソー、半導体大手キオクシア(旧東芝メモリ)、三菱UFJ銀行が参加する。出資総額は 70億円超とみられ、今後もきぎょうの出資や参加を促す。自動運転や人工知能(AI)、スマートシティーといった 大量データを瞬時に処理する分野に欠かせない次世代半導体を開発する。

政府は新会社の研究開発拠点の整備などに約 700億円を支援する見通しで、11/11にも西村経済産業相が発表する。政府の 2022(令和 4)年度第 2次補正予算案では、国内での半導体分野の振興、支援に約 1兆 3000億円を充てていた。

日本と米国は 7月に開かれた経済版 2プラス 2(日米経済政策協議委員会)で、次世代半導体の研究開発で協力することで合意した。新会社は 東大や産業技術総合研究所などが参加する研究開発拠点と連携し、国内での量産技術の確立を目指すとみられる。半導体は 回路の線幅が細かいほど、処理能力が高い。新会社は、製造技術が固まっていない 2ナノ・メートル( 1ナノ・メートルは 10億分の 1m)相当の生産を目指す。

先端半導体は、台湾積体電路製造(TSMC) がリードしており、線幅 10ナノmを下回る演算向けの製造は 2019年末時点で 台湾勢が 9割超を占めている。台湾に有事があれば、調達が難しくなる。あらゆる製品に搭載されるため、国内の製造拠点確保が喫緊の課題となっている。(引用ここまで)

前世紀末、平成の初期辺りまでは 我国の半導体が世界的優勢を誇った時期もあったはずだ。もう遅い印象もそれは付き纏う事だろうが、それでもここは「一歩前進」の評価をしたいと拙者などは思う。勿論それは 見方を変えれば、先端半導体という産業の核となる部材まで輸入に頼る 云わば「企業の平和ボケ」の様な症状に全体レベルで陥っていたのではないだろうか。

全部とは申さないが、想えばそれが 平成期からの「失われた 30年」とも揶揄された、我国経済の長期不調に繋がった一因といえやしないか。一昨年来の 中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症禍の不良な影響もそれはあるだろうが。

平和愛好と言えば 聞こえは良いが、産業のこれからは それだけでは済まされないだろう。広く知られる様に、先端半導体はほぼ全ての産業に留まらず 我国の防衛安保にも大きく関わってくる。遅れはしたも、今回の次世代(先端)半導体開発国産化の流れは当然だし、国レベルの援護も 費用対効果が健全なら頷けるものだ。産業各界は これを契機に 技の独立志向を取り戻し「平和ボケ」脱却を目指して頂きたい。

我国産業技術の問題は、かねて安保分野に忌避的姿勢の 日本学術会議のあり方を問うのも不可避だろう。今の先端技術は 多くが民生と軍事(我国の防衛)の区分が困難な両用項目デュアル・ユースが多く、その一部は認めるも 明らかな防衛向けは認めずとの同会議の姿勢は非現実的との指摘も多い。それでいて 同会議の一部 OBが中国大陸・人民軍の先端技術分野に関与していた疑惑も取り沙汰されている。

それらの是正、解消の為にも まず多くの企業が危機感を共有し、なるべく早く「平和ボケ」から脱却を願えればと思う者だ。その実践が、やがては「教条的平和志向」に縛られる 日本学術会議の技術への姿勢変化に繋がるきっかけをも孕んでいる事と思う。今回画像は いつもと少し趣向を変え、つい先日 当地東郊の岡崎市内にて目撃の、世界ラリー選手権 WRCの最終戦として行われた「ラリー・ジャパン」の一コマ。競技エリアSS(スペシャル・ステージ)の間を、一般道を使って移動の 我らがWRカー「トヨタ・ヤリス」の様子を。この移動は「リエゾン」と呼ばれてもいる様です。

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